法務省の在留外国人統計によれば、2015年末時点で日本で暮らしていた中国人の数は66万5847人に達した。日本と中国は隣国といえども、さまざまな違いがある国同士であり、中国人たちには日本で暮らすなかで何らかの変化が生じるのだろうか。中国メディアの今日頭条はこのほど、中国人が日本で暮らしているうちに生じる変化について考察する記事を掲載している。(イメージ写真提供:123RF)

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 法務省の在留外国人統計によれば、2015年末時点で日本で暮らしていた中国人の数は66万5847人に達した。日本と中国は隣国といえども、さまざまな違いがある国同士であり、中国人たちには日本で暮らすなかで何らかの変化が生じるのだろうか。中国メディアの今日頭条はこのほど、中国人が日本で暮らしているうちに生じる変化について考察する記事を掲載している。

 記事はまず、中国人も日本で暮らすと「他人に迷惑をかけないよう配慮するようになる」と紹介。中国国内の中国人はあくまでも個人主義が中心であり、周りへの配慮はほとんどないのが普通なのだが、やはり日本社会で暮らしていると日本人のように「すみません」という言葉がつい口に出てしまうようになるという。

 また、日本には「他人に迷惑をかけない」だけでなく、「自分の考えを他人に押し付けない」、「軽々しく他人を批評しない」という独特の価値観があると紹介し、こうした「他人を尊重する」習慣も、日本で暮らしていると身につくと紹介した。

 さらに「列に並ぶこと」も日本で暮らすうちに身につく変化であるとし、「中国に帰国すると、中国式の列の並び方に驚きと不満を感じる」と紹介しているほか、日本から中国に帰国した中国人は「公共の場所で大声でわめいたり、ゴミをポイ捨てしたりしなくなる」と紹介。日本で良い習慣やマナーを身につけると中国でもそれを堅持するようになると伝えた。

 そのほか記事は、日本で暮らしているうちに生じる変化として「他人のプライバシーを探らなくなると同時に、自分のプライバシーも探ってほしくなくなる」と紹介。日本ではよほど親しい人でない限り、他人に給料や年収を聞くのは失礼にあたるが、中国では親しくない人に対してでも、結婚しているかどうか、どのような家に住んでいるか、給与はいくらかなどを聞く人は多い。日本で暮らしていると「他人に詮索されない快適さ」というものがあることを知るのだろうが、中国人も日本で暮らす時間が長ければ長いほど、まるで日本人のようになっていくのがよく分かる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)