「朱に交われば赤くなる」という成語があるが、中国自動車市場における日系車は、まさにこの成語の「朱」に該当する。中国メディアの牛車網は3日、一部の日系車の座席シートは「まるでソファーのような快適さだ」と絶賛しつつ、日系メーカーの影響を受けて他メーカーもシートの座り心地を向上させる取り組みを行ったと説明、日系メーカーが中国自動車市場に良好な影響をもたらしていることを伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 「朱に交われば赤くなる」という成語があるが、中国自動車市場における日系車は、まさにこの成語の「朱」に該当する。中国メディアの牛車網は3日、一部の日系車の座席シートは「まるでソファーのような快適さだ」と絶賛しつつ、日系メーカーの影響を受けて他メーカーもシートの座り心地を向上させる取り組みを行ったと説明、日系メーカーが中国自動車市場に良好な影響をもたらしていることを伝えた。

 記事は「日系車のシートは座り心地が良く、同クラスの他の車種よりも快適」と指摘、例えばレクサスや日産ティアナ、ティーダなどのシートがそれに該当すると説明。また「ドイツ系の多くの車種は過去、シートの座り心地をそれほど重要視してはいなかったため、多くの中国人消費者は日系車のシートの快適さに対して深い感銘を受けた」と伝えた。

 しかし、日系車が消費者のために快適な座り心地という「優れた模範」を打ち立てたため、多くの自動車メーカーは自社の至らない点を認識させられたと指摘。従って現在は「多くの車がシートの快適な座り心地を追求し始めた」と説明したうえで、「われわれ中国人は日系車がソファーのような座り心地のシートを実現するために努力してきたことに感謝しなければならない」と結論した。

 記事は日系車メーカーがシートの座り心地を非常に重視している点に感謝しなければならないと称賛しているが、マツダ公式ブログによれば、シートは人と接する面積が最も大きいため、「心地よさの体感・演出に重要な役割を担う」という。

 こうした設計思想を実際に消費者の体感につなげるためには、「1-2ミリメートルの違いでもフィーリングは大きな違いとなる」という認識のもと、根気強くシートの形を決めていく作業が行われる。こうした努力から生まれる日系車が中国の消費者に快適な座り心地をもたらし、ひいては中国自動車市場全体に大きな影響を与えていることが分かる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)