キングwithプリンス!羽生結弦氏の新プログラムは平昌で「この世の果て」に到達するための、見事な一歩だった件。
プリンスでもありキングでもある男、羽生結弦!

ふぅぅぅぅ……一度大きく息をついてから始めたくなるような、幕開けの興奮と緊張。フィギュアスケート、新たなシーズンに向けた羽生結弦氏の新プログラムがお披露目されました。ショートプログラムはプリンスの「Let's Go Crazy」。フリーは久石譲さんの「View of Silence」と「旅立ちの時〜Asian Dream Song」を合わせた曲を「Hope&Legacy」と名づけました。曲目⇒振り付け・構成⇒衣装という順で気になっていた、その第一幕が上がったことで、グッと新シーズンへの気持ちも高ぶってきました。

すでに映像なども一部紹介されており、SP・フリーともに4回転ループが入る構成であることが明かされています。試合で成功すれば世界初。体操なら「ハニュウ」と名前がつく新技の導入は、もはや驚きではありません。必然こうなるであろうと思っていたことが、予定通りしっかりと組み込まれた。左足リスフラン関節靭帯損傷のアクシデントを乗り越えて、しっかりとスタートラインに立ったというところでしょうか。

今季の演目は平昌五輪につながるものです。特にSPは直結する。

一歩ずつ一歩ずつ、自分をコントロールし、勝利するための方法を身につけてきた羽生氏の過去の成功体験からすれば、今季のSPは来季、すなわち平昌五輪へと持ち込まれる可能性が十二分にあります。過去にもソチ五輪へ向けてSP「パリの散歩道」を2シーズンかけて高め、世界最高得点記録に至る道のりではSP「バラード第1番」を2シーズンかけて磨いてきました。そして、1シーズン目より2シーズン目は飛躍的によくなってきた。このメソッドを活かさない手はないでしょう。

その意味で、SPに求められるのは「器」。

2シーズン見ても聴き減りのしない曲。飽きさせない曲。器の大きな曲が求められる。そこに選んだ曲目がプリンスであるというのは、非常に素晴らしいアイディアだと感嘆します。まず、「歌」という大きなチカラが加わります。歌入りがOKとなって以降、やはり実感としてあるのは「歌は盛り上がる」ということ。曲が観衆と調和したとき、その爆発力は目を見張るものがあります。誰もが知る、ポピュラーな曲であれば、それはライブで大合唱をするような熱を帯びたものになる。このチカラ、使えるものなら使いたいし、この世の果てを目指すならば使うべきでしょう。

そして、プリンスという人物。ワールドワイドで知られたエンターテナーであると同時に、男であるとか女であるとかといった概念を超えた「人間」であった人。羽生氏自身も男女を超えて愛される選手ですが、さらに大きく広がっていける可能性が、プリンスの楽曲とともに滑ることで予感できる。鬼籍に入ったばかりという時代性も含めて、非常に冴えています。演技中にはさながらプリンスのギターパフォーマンスのように上体を反らせてひざまずく場面や、「call up」の歌詞に合わせて指電話を作る場面なども見られ、「エンタメ感」満載です。

↓楽しもうぜ!というメッセージで観客を沸かせるプリンスのパフォーマンス!



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感想(1件)



何でも逆算して考えるというか、目標に対してたどりつく過程をしっかりと意識できているのは羽生氏の強み。羽生氏に「何となく打つ布石」はありません。平昌五輪で目指すのは、文字通り「この世の果て」だろうと思います。世界最高記録の上は、もうそういうところしかありません。自身が23歳で迎える平昌の舞台は、肉体的にも経験値的にも頂点に至る時期です。もう4年後となると、身体がついてこない可能性がある。「平昌で、永久不滅のこの世の果てに至る」ことが究極のゴールとなるはず。

そこに何が必要か。得点と勝利、それはもちろんそうですが、あくまでも前提に過ぎません。勝っただけの王者などいくらでもいる。勝っただけの演技で終わらないためには、演技自体の完璧さはもちろん、時代を超える不変の価値というものが必要です。言いかえれば、歴史の中での存在意義が求められる。後世に何を残したのか。何を切り拓いたのか。

そこにいたるストーリーが、今季の演目から少しずつ予感できます。

自分自身を高めてきた時期を越え、自分の伝えるチカラを意識し始めている今。図らずも自身が「震災復興の象徴」のひとつとなったことで、感じるものがあったのかもしれません。自分は、優れたパフォーマーは、そのパフォーマンスを通じて、誰かの胸に眠る勇気や強さを呼び起こすことができるのだと。「与える」なんておこがましいことではなく、そのきっかけになれるのだと。勝つだけでなく、何かを遺したい。遺してほしい。

そのベクトルを感じさせるのが、フリーの演目「Hope&Legacy」。この言葉は作曲者の久石譲さんが長野パラリンピックの音楽を手掛けるにあたり念頭に置いたものだと言います。羽生氏が込めた想いは本人の解説を待たねばならないですが、直訳して「希望と遺産」となる題名は、やはり未来と過去をつなぎ、すべての価値を認める心であろうと思います。未来には希望があり、過ぎていく時間は不変の価値を遺していく。人間の営みを、歴史を肯定するような響き。きっと、誰もが共に生命を謳歌できる素晴らしい世界、という理想を祈って滑る曲なのでしょう。「夢をつかむ者たちよ 君だけの花を咲かせよう」。そんなエールを乗せて。

↓長野パラリンピックの開会式で演奏された「旅立ちの時〜Asian Dream Song」!


「好きな曲」も素晴らしい!

「先生が選んでくれた曲」も素晴らしい!

でも、伝えたいことがあるなら、それを込めた曲は果てなく素晴らしい!

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感想(4件)



大きい。

羽生結弦は大きい。

顔の良し悪しとか、ジャンプの美しさなども、もちろん素晴らしいのですが、大きな理想にひるまず向かっていく大きな人物だと、彼と出会い、彼を見つめるようになってから、何度も何度も感じさせられます。サボりたい日も、悪さをしたい日も人間ならあるだろうに、より大きな自分へと向かって歩みを止めることがない。自分を律することに妥協がない。

単にフィギュアスケートが上手いということではなく、愛や希望、夢や理想を訴えるような存在へと、彼は向かっている。男も女もなく、生命に分け隔てのない理想郷を、祈り、訴える人になろうとしている。ノーベル平和賞みたいなフモフモ平和賞でもあれば、その第1号に認定したいような生きざまを示しています。

今年の24時間テレビでも、羽生氏は特にスケジュールを合わせて、ライブでの演技を披露しました。自分が演じることで、何かのきっかけになればと願うからこそ、密かに断ったとしても誰にもわからない取り組みに参加するのでしょう。すべてが賛同される番組ではないかもしれないけれど、日本においてはやはり特別な番組ですから。「意義を感じるならば、何をも厭わない」それが羽生氏らしさでもあります。

同じような願いをこめて、平昌の舞台で滑る。それはもうオリンピックとか競技会ではないのかもしれない。奉納の舞。祈りの舞。何だか、金だ銀だと騒ぎ、相手の失敗を念じる自分が恥ずかしくなるほどに、大きな理想を持って羽生氏は平昌へ歩んでいく。4回転ジャンプが何回とかじゃない。勝たないと祈りが大きく広がらないからもちろん勝つんだけれど、勝つことの先にゴールがある。それが感じられる素晴らしい「一歩」だったと思います。期待を上回って、意義と理由を感じる選曲でした。「もう残りが数えられる」試合の中で、着実に前に進んでいる様子に、安心しました。

↓イーグルから4回転ループしてイーグルにつないでも「まぁ、せやろな」と思わせてしまうのが絶対王者の貫録!


イーグループィーグル!

当たり前のように「ジャンプを跳んだ」段階は突破済み!

メディアは「世界初の4回転ループ」「4回転を7回」「世界最高をさらに超えた」と沸き立ちますが、勝つためには当然の進化とつとめて冷静に受け止めたいところ。まだGPシリーズ開幕前ではありますが、世界ではひとつのプログラムに4回転フリップ、4回転ルッツを含めた4回転3種を組み込むような選手も出てきている状況。当然、羽生氏もその段階の戦いに臨まなくてはならないわけで、4回転ループは必須と言えるものでしょう。

もし、平昌への隠し武器があるとすれば、4回転アクセル。すでにループ、サルコウ、トゥループを跳んでいる羽生氏ですが、もう1種類隠し玉を入れるならアクセルでしょう。ルッツはお休みの日も多いので(!)、バランス的にあまりフリップを練習するのもよろしくないでしょうし、それよりは抜群の安定感があるアクセルをもう1回まわるほうが可能性を感じます。そこまで到達すれば、この先もまぁ抜かれることはないんじゃないでしょうか。あれだけ体操をやりつづけた人類でも、白井健三さんが空中で4回ひねったら新技連発なわけで、「5回ひねり」は現実的にちょっと考えづらい。「4回転半」は事実上の到達点でしょう。

ということでダラダラと長くなりましたが、「平昌で4回転アクセルを跳んで、かつ完璧な演技で史上最高得点を記録し、その美しさであらゆる戦争を止め、あらゆる差別を失くし、人類を平らかにする」というのを1年半後の羽生氏的目標として掲げたいと思います。後半はかなり難しいかもしれませんが、目標ですので、現実より少し盛っておきました。それでも、絶対ダメかどうかはまだわからないというあたりが、底知れぬ人物なんですけどね!

↓さぁ、曲目発表の次はオータムクラシックも西川のCMもあるし盛りだくさんだな!きき湯の新作CMでは入浴シーンがあると聞いたぞ!

きき湯の風呂!西川の布団!ガーナのクチうつしチョコ!紫のバナナ!

入浴シーンを挿入!挿入!

ゴメン、羽生氏!全部よからぬことしかイメージできない!

ていうか、狙ってるよね?

ていうか、誘ってるよね!

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感想(4件)



羽生氏の行きつけの銭湯を誰か教えてください!僕の身体を挿入してきます!