関根勤(せきね・つとむ)/1953年、東京生まれ。テレビのバラエティ番組を中心に映画、ラジオ、舞台などで活躍。趣味はゴルフと格闘技。168センチ、57キロ

写真拡大

 テレビ番組の健康企画で、心臓の冠動脈2本が詰まりかけていることがわかり、5月に緊急手術を受けたタレントの関根勤さん(63)さん。すっかり元気な姿を見せているが、もともと自覚症状はあったのか? ステント手術の内容は? 週刊朝日MOOK「突然死を防ぐ 脳・心臓のいい病院」で、全てを語っていただきました。

*  *  *
──5月の手術後もテレビやラジオで活躍中です。現在の体調はいかがですか?

関根:絶好調ですね。じつは手術前は舞台で激しい動きをすると、たまに息が切れてハアハアしたときがありました。でも今はそれがありません。大好きなゴルフで18ホール回った後も、疲れかたが違うんです。手術前は重い疲労を感じることがあったけど、今は軽い、心地よい疲労感になりました。

──関根さんは心臓血管が詰まる可能性のある「冠動脈狭窄(きょうさく)」でした。4月のテレビ番組「サタデープラス」の健康企画で発覚したそうですね。

関根:僕は父親が心筋梗塞をやっていたこともあって、健康には人一倍気をつけていました。酒とたばこはやらない、運動はしっかりする。そんな自分に異常があるはずないと、気楽に企画の「心臓ドック」を、小堺一機くんと受けたんです。そしたら翌日、クリニックの院長から再検査を受けるよう連絡がきました。ドキドキして行ったら、造影剤を使ったより精密な検査を受けて、3本ある冠動脈のうち2本が75%詰まっていることが判明したんです。

──驚きましたか?

関根:院長が「62歳の男性100人を無作為に抽出した場合、関根さんは4番目に悪いレベル」と言われたんです。驚きましたよ。おそらく、1〜3番目に悪い人はすでに心筋梗塞で倒れているはずなので、普通にいる人の中では、僕はワーストなんだと思いました(笑)。

──いずれ自分も心筋梗塞になると。

関根:院長から「2年以内に心筋梗塞を発症する可能性が高い」と言われました。すぐに手術!と思いました。

──速い決断ですね。

関根:心臓に血液を供給する、重要な冠動脈の狭窄ですからね。東京都内の主要道路に例えるなら、環七と環八が75%以上渋滞している状態。ビビっている暇もないなと(笑)。あと逆にラッキーだなと思いました。番組の企画を受けなければ、何も知らずにある日突然、倒れていた可能性があったわけですから。この幸運を生かそうと。

──冠動脈がそれだけ詰まっていても、自覚症状はなかったと聞きました。

関根:舞台やゴルフで少し息が詰まるくらいで、全くありませんでした。ただ昨年、胸焼けと胃の痛みが少し続きました。医師からは「冠動脈が詰まっているサインだった可能性がある」と言われました。あと毎年コレステロールは、基準値よりも高い値が続いていました。

──ステント手術はカテーテルを冠動脈に送り込み、血管を広げてステントという金具を装着して、血流を回復させるものです。同手術の長所はどんなところにあると感じますか。

関根:開胸手術ではないので、体に受けるダメージがほとんどないということです。僕は5月1日に入院し、2日に手術、3日に退院で、その日の夕方は文化放送に行って収録の仕事をしました。入院期間はたったの2泊3日。キレイな看護師さんたちとお別れするのは寂しかったのですが、すぐに普段の生活に戻れました。

──手術の怖さはなかったですか?

関根:特になかったです。手術は、検査を受けたクリニックから紹介された東京・六本木の心臓血管研究所病院で受けました。担当は経験豊富な先生。ステント手術は局所麻酔なので、僕は意識があり、先生と何度も会話しました。当日はまず、カテーテルを使って冠動脈の内部を確認する作業がおこなわれたのですが、

「あー関根さん、やっぱりだめです。2本とも血流は25%以下です」
「大渋滞ですか?」
「そうです。今からステントを入れます」

 というやり取りがあって、手術に移行しました。今回も悪いと言われたので、とにかくお願いします!という心境でした。

──血管に長いカテーテルが挿入されましたが、違和感はありませんでしたか?

関根:全くないです。血管には神経がないので、カテーテルが奥深くまで入っていても、何も感じないんです。僕は左手首から入れましたが、切ったのもわずか3ミリでした。

──手術はすぐに終わったそうですね。

関根:2時間くらいでした。しかも後半40分は寝ていました(笑)。目が覚めたときには手術は終わっていて、ベッドに左手を突いたとき、少し傷口に痛みが走った程度です。

──入院中、お孫さん(女児)がお見舞いに来てくださったと聞きました。

関根:生後6カ月(当時)になる孫を、娘の麻里が連れてきてくれました。嬉しかったですね。手首に傷があったので、抱っこすることはできなかったんですが、普段笑わせ、あやし、愛しまくっている孫が来てくれたおかげで、病室がパッと明るくなりました。

――お孫さんが成人されるまで、元気でいるのが目標だそうですね。

関根:親ばかならぬ、祖父ばかで申し訳ないのですが、孫はとにかく可愛いですね。実は14年間家族同然だった愛犬が、昨年亡くなりました。それと入れ替わるように初孫ができたんです。小学校、いや中学校ぐらいまでは可愛いんじゃないですかね。孫の思い出に残りたいし、成人する82歳までは何としても生きたいです。孫にも「成人式は一緒に行こう!」と言ってあります。

※週刊朝日MOOK「突然死を防ぐ 脳・心臓のいい病院」