東京のいいところは地方に行かなくても、市場で新鮮な食材がいつでも味わえること。それが1,000円台で、うにといくらをてんこ盛りにできるとしたら?そんなお得に「うに」と「いくら」が味わえる店を今回は発見した!

その日に市場へ運ばれた素材を使っているので、鮮度・味はかなりのコスパもの!気になるこのメニューは1日20食限定で、大田市場にある『三洋食堂』にて頂ける。

さっそく食べなきゃ損する、お得な「生うに一箱定食」を紹介していくぞ!



「生うに一箱定食」箱うに、マグロのお刺身がつく

ちょっとずつなんて食べなくていい!全部自分のものという嬉しさ

ここで使用しているうには天候にもよるが、基本はその日の朝、市場に出されたものを厳選し、北海道産の国産ものを使用している。

『三洋食堂』は「大田市場」と呼ばれる市場内にあり、その歴史は1950年から。市場の休みを除く平日と土曜日の朝の6時〜14時まで営業しており、足を運ぶのは同じ市場で働く人達や近くにある会社のサラリーマンたち。

築地のように観光客が訪れる立地ではないため、基本は1,000円台からというお得な価格で提供している。



ひとつひとつがこんなに大ぶり!磯の香りが高く、甘く濃厚な味が口中にひろがる

気さくな女将さんに「いらっしゃい」と迎えてもらえば、まるで実家に帰ってきたような感覚。初めてのお客さんでも「今日はなにが食べたい?」と聞いてくれる姿勢が心地よい。

いざ、運ばれてきた定食は圧巻の一言。まずはうにだけを一口含めば、磯の香りが高く、甘く濃厚な味が口中にひろがる。お好みで醤油をつけてもいいが、エグみのないうには何もつけずに味わってほしい。「ミョウバン」に漬けていないため、新鮮で無添加。それもこの大田市場だからできるクオリティなのだ。

しばらくうにを堪能したら、忘れてはいけないのがホカホカごはん。



お米は秋田産の「あきたこまち」を使用

ご飯の上にたっぷりうにを乗せ、一口で頬張る。鮮度のいいうにだからこそ、シンプルにご飯と合わせるのが、究極に旨い食べ方なのかもしれない。

温かいご飯の上に乗せられたうにがとろっととけて、コクのある旨味が白米に絡みあう。これだけでご飯が何杯でも食べていられる。最初は量が多いかもと思ったご飯も足りないくらいだ。この量を独り占めできる高揚感というのは、なかなか味わうことができないだろう。

さらにこれだけでは飽きたらず、いくらをプラスして豪快なオリジナル海鮮丼を作ってみることにした。


「うに」と「いくら」がてんこ盛り!オリジナル海鮮丼の作り方とは?



「いくらトッピング」

なんと『三洋食堂』では「いくら」や「ネギトロ」など、トッピングメニューが豊富。今回はプリン体コンビということでいくらをチョイスし、オリジナルの海鮮丼を堪能していきたい。

一粒一粒が濃厚ないくらはこのままご飯と合わせてもいいが、どうせならうにと合わせて頂くのがオススメ。好きにトッピングを乗せ、周りを気にせずガッツリかき込んでしまおう!



まずはうにといくらを……。ここまで豪快にできるのも『三洋食堂』ならでは!

どうせなら、定食についているマグロも一緒に!

うに、いくら、マグロがてんこ盛り!

ちなみに定食についているマグロはおまけとは思えないくらいの量だが、程よく脂が乗っており、しっかりとした味わい。こちらも市場ならではの、新鮮なままで提供されるというわけだ。

買い付けにもよるが運が良ければ“トロ”が入っている日もあるので、当たりがあればその日はかなりラッキーかもしれない。


『三洋食堂』のお得な定食はこれだけではない!



その日によって提供するメニューが変わる「魚がし定食」。この日はブリのお刺身と穴子の一本フライをチョイス

さきほど紹介した「生うに一箱定食」の他にオススメしたいのが、こちらの「魚がし定食」だ。その日によって提供するメニューが異なるが、ボードに書かれたメニューからそれぞれ一品ずつ選べる仕組みとなっている。

この日はブリのお刺身と穴子の一本フライをチョイス。今日たまたま入ったというブリのお刺身は脂がしっとりとしており、口に含めばそのままとろけてしまう。

穴子もここまでか!というボリュームで、お皿からはみ出るほど。ソースをつけなくても、穴子の甘みとふんわりした食感が広がっていく。



お好みでレモンを絞ってさっぱりと

ブリのお刺身もご飯との相性がぴったり。もう箸が止まらない……!

定食に合わせて注文する人が多い「アジフライ」

さらに昼からガッツリ行きたいなら、プラスで「アジフライ」を注文したい。サクッと揚がったアジフライにかぶりつけば、ほっくりした魚の身がそこに現れる。骨もまったく気にならないので、尻尾まで美味しく頂ける。

あまりの旨さに思わず、「ビールを……!」と注文したくなってしまう。(仕事中でなければ、ぜひビールも一緒に!)



まるで実家に帰ったような気持ちにさせてくれる店内

気さくな女将さんにコスパのいい定食。『三洋食堂』へ足を運ぶ理由はそれだけであるように思える。

アットホームな雰囲気に浸りながら、心ゆくまで新鮮な魚介料理を味わってほしい。都会にいながら、どこかへ旅した気分にさせてくれる場所。きっと店を出る頃には、あの空間が恋しくなりまた再訪したくなることだろう。

必ず食べたいのであれば比較的空いている、9時〜10時の間がオススメ!また台風などの影響によっては、うにの出荷がない場合もあるのでご注意を。



日替わりでメニューは異なるが、ボードのAに書かれたメニューとBに書かれたメニューから一品ずつ選べる



これからの時期であればサンマも!