「メイド喫茶」や「メイドカフェ」と呼ばれる喫茶店は、その名前からして、メイドがサービスしてくれるお店という意味にとらえられるかもしれない。しかし実際はメイドカフェは進化を続けている。

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「メイド喫茶」や「メイドカフェ」と呼ばれる喫茶店は、その名前からして、メイドがサービスしてくれるお店という意味にとらえられるかもしれない。しかし実際はメイドカフェは進化を続け、今ではすでに「食事をする」、「コーヒーを楽しむ」、「ゲームをする」、「メイドとお喋りしたり、写真を撮る」といった総合的なレストランへと発展を遂げている。(文:万景路。在日華字紙・中文導報掲載)

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一般には、2001年3月に東京の秋葉原電気街で開業した「キュアメイドカフェ」が、ウェイトレスにメイドの衣装を正式な制服として着せてお客さんへのサービスを始めたことから、日本のメイドカフェ第1号と認められている。しかし実際は、それをさかのぼること十数年前にオープンしたレストラン「アンナミラーズ」のウェイトレスが白いブラウスと赤いミニスカートに胸元を大きく抉ったビブ・エプロン姿で胸元にハートのワッペンを付けて給仕していたことから、「元祖メイドレストラン」と言われている。

現在、秋葉原のメイドカフェは急増し、20軒以上が電気街周辺で賑わいを見せている。またメイドカフェは池袋や新宿、渋谷など秋葉原以外にも拡大していった。ここ数年は地方都市だけでなく海外にも進出している。日本国内では、北は北海道から南は福岡まで、海外ではカナダや米国、オーストラリア、韓国、香港地区を含む中国国内の各地まで、メイド服を着たウェイトレスがサービスする飲食店が展開し、非常に繁盛している。その勢いは衰えを見せるどころか、世界中に広がっていきそうだ。

メイドカフェの成功の秘訣は、経営者とメイドと顧客という3つの面から分析できる。まず経営者にとっては、儲けることが最大の目的となる。したがって、いかに顧客に快適で素晴らしい環境と良質のサービスを提供し、普通の喫茶店より高額の料金を顧客が心から望んで払ってくれるかが、最終的な目標かつ課題となる。

次に、給仕をするメイドにとっては、キュートな制服を身に着け、可愛いふるまいをしつつ、お客さんとおしゃべりして楽しませることで、普通の飲食店のウェイトレスより高い給料をやすやすと得ることができる。これならメイドにならない手はないだろう。さらに重要なことは、この仕事を通じて、人気者になれる可能性が高く、あわよくばアイドルになれるチャンスをつかむことができるかもしれない。さらに幸運な場合は、ヘッドハンティング会社の眼に留まり、広告キャラクターに起用、あるいは芸能界へのデビューという道が開く可能性すらあるのだ。これが、若い女の子たちがこの仕事に情熱を注ぐ理由となっている。

最後に顧客だが、その大半は当然ながら「オタク」であり、それに続くのがおじさんや好奇心旺盛な一般人といったところだろう。オタクはもちろんメイドの熱心なファンで、メイドがきっかけで引きこもりを続けていた自宅から飛び出し、メイドたちが彼らの閉ざしかけていた心を次第に開放していった。この点において、メイドカフェの存在は非常にポジティブな意義があると言ってもいいだろう。おじさんの多くは下心を持った「ナンパ族」で、メイドカフェにやって来ては、彼らは心を躍らせ、オタクとは違った欲望を満たす。当然ながら、なかにはメイドカフェでメイドと世間話を楽しんで、青春時代に味わった煌めきを再び感じることが目的のおじさんもかなり多い。また顧客の中には家庭でも会社でも虐げられているようなストレスにさらされたサラリーマンもいる。このような人々はメイドカフェのドアを開けた瞬間に、「お帰りなさい、ご主人さま」と挨拶されることで、ようやくくつろげるのだ。そして好奇心旺盛な一般人というのはただ中に入ってみたいだけで、メイドカフェとは一体どんなところなのかという好奇心を満足させたいといった人々だ。こういった人々はリピーターとはならないが、興味本位でメイドカフェを訪れる客層として固定している。

これらの要素がある以上、メイドカフェはこれからもその隆盛が続いていくことだろう。キュートな恰好で可愛さを売りにするのは日本の若い女性にとってまさに十八番であり、お金を払ってまでその可愛さによる癒しを得ようとするのもまた日本の寂しい男性が永遠に求め続けているものだ。この意味でメイドと顧客は「持ちつ持たれつ」でつり合いがしっかり取れていると言えるだろう。(提供/人民網日本語版・編集KM)