都内で唯一のウイグル料理専門店、新宿「シルクロード・タリム」

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新宿・初台の一角にある、東京で唯一のウイグルレストラン「シルクロード・タリム」。東西の文化が入り混じるウイグル料理は、麺や餃子のルーツとも言われており、世界各地の食に影響を与えた多彩さと食べやすい味が特徴です。

豊かな食文化を持つウイグル

京王線「初台」駅の東口を出て、甲州街道沿いに新宿方面へ5分ほど進み、路地の角を曲がってすぐ。「シルクロード・タリム ウイグルレストラン」が見えてきます。
店名の「タリム」は、ウイグルを流れる長い川の名前。オーナーのスラジディン・ケリムさんが「ウイグルの豊かな食文化を伝えたい」と、6年前にオープンしました。

ユーラシア大陸の中心に位置する中国の新疆(しんきょう)ウイグル自治区は、古代シルクロードの要地として栄えた多国籍タウンです。
店内の食器はもちろん、テーブルクロスや調度品も、すべて現地ウイグルから取り寄せたもの。東西の文化が交わるウイグルならではの、エキゾチックなムードが漂います。

ウイグル人シェフが作る本場の味

長い間、遊牧民として暮らしたウイグルの人々から生まれたのは、ラム肉と小麦粉を使った独自の料理。シルクロードを通じてユーラシア大陸の東西に伝わり、麺や餃子などの原型になったものもあります。

スパイスとおろし玉ねぎに漬け込んだラム肉を柔らかく焼き上げた「シシ カワプ」は、表面にかかったスパイシーな香辛料と、肉の旨味が絶妙に絡み合います。

「プルチャック ウユツミス ハミセイ」(中:480円、大:880円)は、ヘルシーで食べやすい湯葉サラダ。細い麺のように切った少し固めの湯葉を、シンプルな味付けでいただきます。

手作りの水餃子「トゥギレ」(5個・420円)は、細かく刻んだラム肉がモチモチとした厚めの皮にたっぷり入っていて、食べ応えも抜群。
さっぱりした黒酢と香辛料を混ぜたタレは、溢れる肉汁との相性もぴったりです。

手打ちあんかけ麺「ラグメン」

看板メニューは、ウイグルの名物料理「ラグメン」(中:900円、大:1100円)。最古の麺料理と言われ、コシが強くしなやかでツルツルした食感が特徴です。
練って寝かせて、という作業を繰り返した麺を、注文を受けてからまな板の上で手打ち。トマト風味のあんで下味をつけたラム肉やピーマン、きくらげなどとともに、よく混ぜていただきます。

他にもウイグル風ミートパイ「ゴシ ナン」や、ラム肉などと米を一緒に炊き込んだウイグル風ピラフ「ボロ」など、いずれもクミンや山椒などのスパイスがほどよく効いていて、クセになる味わいです。
飲み物はお酒のほか、チャイ(紅茶)が10種類と豊富。どこか懐かしく親しみやすいウイグル料理、その奥深さをぜひ堪能してみてくださいね。

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