日本人にとって和服は「正装」であり、現代においては着用する機会は決して多くないものの、それでも大切な日には和服を着るという人は少なくないだろう。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本人にとって和服は「正装」であり、現代においては着用する機会は決して多くないものの、それでも大切な日には和服を着るという人は少なくないだろう。

 一方、中国では漢服などの伝統衣装を着用する機会はほとんど失われているのが現実だ。レストランなどでチャイナドレスを着用している店員を見かけることはあっても、街中で漢服やチャイナドレスを着用している中国人を見かけることはまずない。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本では和服を着用して外出しても怪訝な目で見られることはないものの、中国では伝統衣装を日常的に着用する人がいなくなり、習慣もなくなってしまったことを嘆く記事を掲載した。

 記事は、中国の精髄と呼べる文化の多くが中国国内で失われる一方で、日本で生き長らえていることを指摘し、民族衣装もその1つだと指摘。和服は中国の唐の時代における衣装の影響を受けているとも言われるが、「日本では和服を着用して縁日にでかけたり、年越しをしたりするのは特に珍しいことではない」と紹介する一方、「中国では街中で漢服を着用していたら怪訝な目で見られることは間違いない」と伝えた。

 続けて、日本で今なお和服が着用されている背景について「開放的な社会だからではないか」と考察し、日本では女性がスーツを着用しようとメイド風の格好をしようと、奇抜なファッションであろうと批判されないと主張し、「好きな服を着ることができる開放性がある」と主張した。

 中国では漢服やチャイナドレスを日常的に着用する文化が「断絶」してしまったのはなぜだろう。中国最後の統一王朝である清は満洲族による王朝だが、清王朝は漢族にも辮髪を強要し、漢服の着用を禁じた。清王朝が倒れたあとも漢服を着用する文化が復活することもなく、満洲族の衣装だったチャイナドレスが定着することもなかったということだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)