歌姫

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4年前に惜しまれつつ解散した宅間孝行率いる劇団「東京セレソンデラックス」で、最も泣ける作品といわれた『歌姫』が久々に再演されます。

劇団を解散した宅間は、"楽しめる、グッとくる、盛り上がれる!"を旗頭に最高のエンターテイメントを作り続ける「タクフェス」プロジェクトを始動させました。毎年1作品ずつ上演し、今回で4回目。満を持して東京セレソンデラック時代の最高傑作、『歌姫』を上演することになりました。

一番泣けるのはどの作品か?

思いっきり笑って、最後は号泣する劇団として人気を博した東京セレソンデラックス。熱狂的なファンたちはどの作品が一番泣けるのかを熱く語り合っていました。

後に堤幸彦監督・貫地谷しおり主演で映画化された『くちづけ』をあげる人、いや何度も再演され2年前にもタクフェス第2弾公演として再演された『夕』のほうが泣けるという人もいます。

しかし、私を含めて圧倒的に泣けると皆があげるのが『歌姫』です。2007年には長瀬智也主演でTBSの連続ドラマ化されたほど評価の高い作品です。

土佐のとある寂れた漁村にひっそりと佇む映画館「オリオン座」。時代の流れには逆らえず、ついに迎えた閉館の日。小泉ひばりが東京から息子を連れて訪れます。そこで最後に上映するのは1960代に作られた『歌姫』という作品。それは戦後のドサクサで記憶喪失になった男と彼を愛する女性の純愛の物語であるといいます。この映画を最後に上映することが、先月亡くなったこの映画館の持ち主、松中鈴の遺言でした。

この作品には一体どんな意味があるのでしょうか。そしてひばりがこの映画を観に来た理由は......。

上映を前にひばりのかつての記憶が蘇ってきます。ここオリオン座が活気づいていた頃、人々が映画に熱狂していた昭和30年代へと遡り、物語が始まります。

昭和30年代のニューシネマパラダイス

劇の前半は個性的なキャラクター達が繰り広げる漫才のような会話劇に客席は笑いの渦に包まれます。時には腹がよじれるほどのおかしさで、涙まで出てきてしまいます。ところが、笑いすぎて流してしまった涙がやがて悲しみの涙に変わっていきます。そして衝撃の結末に、最後には号泣してしまうのです。

今日は腹の底から笑いたい、今夜は思いっきり泣きたい......私たちは様々なことを期待して劇場に足を運びます。この"笑い"と"泣き"という180度違う感情を2時間という短い間で作り出すのは並大抵のことではありません。しかしこの『歌姫』はその両方をかなえてくれる作品です。ハンカチを絶対に忘れずに、劇場に駆けつけてください。

タクフェス第4弾『歌姫』

大阪公演 9月15日(木)〜9月19日(月・祝)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
名古屋公演 9月21日(水)〜9月25日(日)ウインクあいち
札幌公演 9月30日(金)・10月1日(土)道新ホール
東京公演 10月5日(水)〜10月16日(日)サンシャイン劇場
福岡公演 10月22日(土)・10月23日(日)キャナルシティ劇場
仙台公演 10月29日(土)電力ホール
新潟公演 11月3日(木・祝)りゅーとぴあ・劇場

作・演出:宅間孝行
出演:宅間孝行、入山杏奈、阿部 力、黒羽麻璃央、酒井美紀、樹里咲穂、原 史奈、
滝川英治、越村友一、北代高士、安田カナ、かとうかず子、斉木しげる、藤木 孝

作品の詳細は公式サイトで。