尖閣諸島(中国名・釣魚島)の日本領海に対する中国船の侵入が頻発する中、11日にも中国海警局の船4隻による領海侵入が確認されたことが、海上保安庁の発表で明らかになった。今回の侵入に関して、中国側には従来とは異なる行動があった。(イメージ写真提供:(C)yigeyinghua/123RF)

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 尖閣諸島(中国名・釣魚島)の日本領海に対する中国船の侵入が頻発する中、11日にも中国海警局の船4隻による領海侵入が確認されたことが、海上保安庁の発表で明らかになった。今回の侵入に関して、中国側には従来とは異なる行動があった。

 中国メディア・新浪は13日、「中国はなぜ日本より2時間早く情報を発表したのか」とする記事を掲載した。記事は、中国船による尖閣諸島の日本領海侵入に関する情報は従来、基本的にみな日本メディアが海上保安庁の発表をソースとして伝えるものだったと紹介。

 しかし、今回は海上保安庁が日本時間11日午後0時半に「中国の海警船4隻が日本領海に侵入した」と発表する約2時間前にあたる同午前10時40分に中国の国家海洋局のウェブサイトが「編隊が中国・釣魚島内を巡航した」との情報を発表したと伝えている。

 そのうえで、従来の慣例を破って中国が先に情報を発表した理由について、中国による尖閣海域巡航が「常態化を踏まえて、すでにプログラム化した」点、「中国の領海・領土であることを積極的にアピールする段階に入った」点を挙げて論じた。そして、「単に積極的に権利を守るのみならず、圧力を加えて日本の勢力を島の外に追い出そう」としていること、尖閣諸島の掌握権が完全に中国側に渡ったことを示すものであるとした。

 海上保安庁より中国海警局が先に情報を出すようになった背景には、中国側によって「こっそり」行われてきた尖閣諸島実効支配への動きが一定の成果を挙げ、巡視船を堂々と同海域へ送り込む準備ができたことを意味すると言えそうだ。南シナ海における埋め立て工事に見るように、中国側は着々と「既成事実化」を進めているのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)yigeyinghua/123RF)