阿弥陀三尊が安置されている往生極楽院。三千院の歴史を感じる

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国宝の阿弥陀三尊をはじめ、多くの文化財が安置される寺院で、青蓮院、妙法院と共に天台宗の三門跡寺院の一つに数えられている。境内には国宝の阿弥陀三尊像を安置する重要文化財「往生極楽院」などのほか、「有清園(ゆうせいえん)」をはじめ「聚碧園(しゅうへきえん)」と呼ばれる広々とした庭園もあり、美しい自然美もたっぷりと楽しめる。かつては貴人や念仏聖修行の地として知られた京都市北部の大原の里で、静かに日本の四季を感じよう。

■ 文化財

<阿弥陀三尊坐像(国宝)>平安時代後期を代表する三尊像。左右に鎮座するのが、観音菩薩坐像・勢至菩薩坐像(国宝)。勢至菩薩の胎内から1148(久安4)年の墨書が発見された。

<往生極楽院(重要文化財)>小さなお堂には幾多の女性たちの祈りが込められ、堂内に祀られた阿弥陀三尊の姿は極楽浄土の神々しさに包まれている。

■ その他の見どころ

<石仏>律川のほとりに安置された鎌倉時代中期の石仏で、俗に“大原の石仏”と言われる。高さは2.25m。

<紫陽花苑>往生極楽院を過ぎ、金色不動堂に向かう参道わきに数千株のアジサイが咲く。シーズン中は「あじさいまつり」も開催。

<有清園>宸殿前に広がる雄大な庭園。

■ ライトアップ

8月に境内全域で行われる三千院万灯会。世界平和・諸願成就の祈りを込めてろうそく1万本がともる。時間:18時〜20時30分。

■ 混雑状況

<昼>紅葉のシーズンは平日でも数多くの観光客が訪れて大混雑。

<夜>三千院万灯会はお盆に祈りを捧げる法要のため、混雑は少ない。

■ 紅葉

ヤマモミジ、カエデなど約300本。見ごろ11月中旬〜下旬。約50mの参道沿いにはカエデが根を張り、境内では、青い苔庭に赤や黄の葉が美しく降り積もる。

■ 桜

ソメイヨシノなど約100本。見ごろ4月中旬〜下旬。山あいのため街なかより少し遅めに桜が咲き、境内を薄桃色に染める。

■ 年中行事

<1月>左義長/1月15日に過去の罪障消滅と今年の無病息災を祈願。

<2月>幸せを呼ぶ/初午大根焚き 初午の前後に大原の畑で栽培された大根を振る舞い、無病息災などを祈願。

<4月>不動大祭/秘仏金色不動尊御開扉 第3土曜から約1か月間、秘仏の金色不動明王がご開扉。

<6〜7月>あじさいまつり/6月中旬よりアジサイが見ごろに。

【関西ウォーカー編集部】