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ヴォーカーズは9月13日、「30歳で年収1,000万円を狙える企業」を発表した。同調査は2007年7月〜2016年9月9日、同社サイト「Vorkers」に投稿された社員・元社員による会社評価レポートのうち、「年収・給与制度」のフリーコメント全回答から抽出している。

企業の総合評価は、「待遇面の満足度」「社員の士気」「風通しの良さ」「社員の相互尊重」「20代成長環境」「人材の長期育成」「法令順守意識」「人事評価の適正感」の8項目から、平均スコアを算出している。

○広告

「30歳で年収1,000万円を狙える企業」を業界別にみたところ、広告では「電通」(総合評価3.84)、「博報堂」(同3.73)が挙がった。「新卒入社9年目、31歳、営業職、年収 1,080万円。大部分が残業代によって構成されている。平均で50時間以上、多い月では120時間以上残業する月もある」(制作・営業/男性/電通)、「30歳で1,000万円は超えるが、そこから伸び悩み人によって異なる。35歳頃で平均1,200万円程度。その後マネージャー(40歳頃)になれば1,300〜1,500万円程度。部門長クラスは、2,000万円程度になる」(営業職/男性/博報堂)といった声がみられた。

○テレビ局

テレビ局では「朝日放送」(同3.11)、「関西テレビ放送」(同テレビ朝日)、「テレビ朝日」(同3.44)、「日本テレビ放送網」(同3.57)、「フジテレビジョン」(同3.64)だった。「新卒が年収900万前後。20代中頃〜後半が1,000万円前後。ボーナスが高額となっており、夏は手取りで120〜150万円、冬は220〜250万円。加えて春(4月)と秋(10月)にも、数十万円が支払われる」(総合職/女性/テレビ朝日)。フジテレビには「新卒入社、正社員、30歳、年収750万〜1,000万円。部署により深夜残業などで差がつく。40〜50代では、年収1,200万〜2,000万円までいる」(コンテンツ/男性/フジテレビ)といったコメントがあった。

○総合商社

総合商社をみると、「伊藤忠商事」(同4.01)、「住友商事」(同4.12)、「丸紅」(同3.77)、「三井物産」(同4.01)、「三菱商事」(同4.12)となった。「新卒6年目、主任、非管理職、1,000万円(残業代込み)。ボーナスの割合が大きい」(営業/男性/住友商事)、「30歳、担当職、役職なし、年収1,000万円。主に年功序列です」(コーポレート/女性/三井物産)といった声があった。

○銀行・保険

銀行・保険では、「東京海上日動火災保険」(同3.71)、「みずほ銀行」(同3.26)、「三井住友銀行」(同3.52)、「三菱東京UFJ銀行」(同3.40)。「30歳課長代理で約1,000万円に到達する。長年勤めるのであれば、最高の給与水準だと思う」(損害サービス/男性/東京海上日動火災)、「順当に昇格できれば、30歳で1000万円になる。もちろん総合職です」(法人営業/男性/三菱東京UFJ銀行)という声がみられた。

○投資・証券

投資・証券では、「ゴールドマン・サックス」(同4.06)、「GCAサヴィアン」(同3.29)、「日本M&Aセンター」(同3.61)、「野村證券」(同3.67)、「メリルリンチ日本証券」(同3.70)だった。「新卒入社6年目、30歳、アソシエイト、年収3,000万円」(投資銀行部門アソシエイト/男性/ゴールドマン・サックス証券)、「30歳、課長代理、1,200万円。日系企業としては破格の待遇であると思う」(投資銀行部門/男性/野村證券)という声があった。

○IT・メーカー

ITをみると「グーグル」(同4.33)、「シスコシステムズ」(同3.73)。メーカーでは「キーエンス」(同3.61)、「プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)」(同4.50)となった。「29歳、営業、1,000万円を超える。恵まれすぎている福利厚生を考えると、非常に良い」(営業/男性/グーグル)、「30歳の課長クラスで1,000万円」(マーケティング/男性/P&G)などの声があった。

○シンクタンク・コンサルティング

さらに、シンクタンク・コンサルティングをみると、「アクセンチュア」(同3.76)、「野村総合研究所」(同3.80)、「ボストンコンサルティンググループ」(同4.13)、「マッキンゼー・アンド・カンパニー」(同4.03)となった。「30歳マネージャーで、1,000万円」(戦略コンサルティング本郡/男性/アクセンチュア)、「6年目の主任まで、ほぼ年功序列で年間3万円ほどのベースアップ。6年目で賞与含めて、年収1,000万円程度だった」(基盤サービス/上級専門職/男性/野村総合研究所)といった声がみられた。