Oの発電所。沿海部であることから、半年ごとにパネルの塩を落とす作業を業者から進められているが、基本的にはほったらかしでOK

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 今まで週刊SPA!では「儲かる副業」をテーマにさまざまな手口を紹介してきた。サラリーマンでも実現可能な定番モノから時流に乗った一攫千金を目指せる手法まで。それらヤバい副業は“その後”どうなったのか。そこで、ヤバい副業の実践者たちを追跡調査。ここでは、「太陽光発電」について紹介しよう。

◆想定以上の利回りながら売却を視野に贅沢な二択

 今から約3年前、祖父が残した300坪の土地に出力50kwの太陽光発電システムを設置した小誌記者・0。その過程は’13年年末号に実録ルポとして掲載されたが、その後どうなったのか。Oに尋ねたところ「年間平均売電額は約224万円です」と、1770万円の総施工費に対し、年利12.6%を実現しているという。

「施工前に業者が出した想定年間売電額よりも2%ほど上回る値で、今のところボチボチといった感じですね。ただ、パネルの経年劣化により5年で発電量が2〜3%低下すると言われていて、これからが正念場。初期投資の回収後にどれだけ発電を続けられるかがカギで、浮かれてられませんね」

 順調なら、約8年で初期投資額を回収。その後はシステムが稼働する限り、不労所得を生む計算になる。

「一番のリスクは、パネルメーカーが潰れること。不具合や故障の多い太陽光発電投資は、メーカーによる20年の修理保証がなければ成り立たない。売電価格が下がり続けるなか、ソーラーバブルが弾けたと言われていますし。あと、地震や台風の襲来に怯えるようになりましたね。特に今年は台風が多いじゃないですか!? 自然災害などによる破損などはたいていカバーされる損害保険に入っていますが、復旧までの発電ロスまでは担保されない。周囲の発電所が一気に損害を受け、交換部品やマンパワーの不足で復旧まで数か月かかれば、損害は甚大ですよ」

 Oは心穏やかな生活を取り戻すため、発電システムを丸ごと売却することも選択肢に入れている。

「太陽光発電投資には、転売してキャピタルゲインを得るという方法もあります。新規で設置した場合、10Kw以上の発電所で売電価格は24円/kWhです。3年前にイチ早く設置したおかげで、僕の発電所は売電価格が36円/kWhの17年間保障。今なら2000万円で転売できます。土地代を考えても600万円ほどの利益になりますが、このまま順調にいけば17年後には1500万円超は利益を生み出むわけで……正直、悩みどころです」

 目先の利益に走るか、長期的な収益を目指すか――。どちらを選択してもプラス収支とは贅沢な悩みである。

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