中朝国境の川で衣服を洗う北朝鮮の女性。9月11日撮影(GREG BAKER/AFP/Getty Images)

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  9月初めの豪雨による洪水に見舞われた北朝鮮の北東部では、中国吉林省と隣接する国境の豆満江が決壊し、北朝鮮の2人の住民が洪水で国境を越え、中国に流された後、中国人民解放軍に救助された。この報道に対して中国国内インターネット上で、「直接脱北させて」、「韓国に送ろう」と、2人の北朝鮮住民を心配するコメントが集中した。

 中国国内の報道によると、9月3日吉林省延辺朝鮮族自治州南坪鎮興華村で、洪水で流されてきた男性1人と女性1人の北朝鮮住民を地元の村民が発見した。女性は重傷を負っていたという。延辺地区で洪水対策に当たっていた人民解放軍陸軍部隊は、2人の救助の為にヘリコプターを派遣した。救出された女性は病院に収容された。当時、興華村から外部につながる道路は洪水で破壊されていた。

 この2人の北朝鮮住民について、中国人ネットユーザーからは「送り返さないで」、「直接に脱北させて」、「送り返すと処刑されるだろう?」、「本当に送り返さないでほしい。中国が受け入れられないなら、韓国に送ろう。(北)朝鮮は人が住むところではない」と多くの心配と同情の声が集まった。

 北朝鮮の国営放送「朝鮮中央通信」は3日、台風10号の影響で中国やロシアとの国境に隣接する豆満江の一部地域で「史上最悪の洪水が発生した」と報道した。

 国連人道問題調整事務所(OCHA)が11日に発表した声明によると、北朝鮮政府の発表として、深刻な洪水で133人が死亡、395人が行方不明となり、1万6000ヘクタールの農地が冠水し、14万人以上の住民が緊急支援を必要としているという。

(翻訳編集・張哲)