写真提供:マイナビニュース

写真拡大

国立感染症研究所は9月13日、8月29〜9月4日(第35週)の期間中の感染症発生動向調査(速報)を公開した。同調査により、国内で患者が増えている麻しん(はしか)の患者が新たに26人確認されたことが明らかになった。

感染症の一つであるはしかは、麻しんウイルスによって引き起こされる。「空気感染」「飛まつ感染」「接触感染」によって感染し、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症するといわれている。

感染の約10日後に38℃程度の発熱やせき、鼻水といった風邪に似た症状が2〜4日続き、その後に39℃度以上の高熱と共に発しんが出現。合併症には肺炎や脳炎、中耳炎、心筋炎などがあり、重篤な場合は死亡する可能性もあるとされている。ただ、合併症がなければ7〜10日で回復するとのこと。

同調査によると、第35週に新たに報告されたはしかの患者は全国で26人。大阪府(10人)が最多で、以下に東京都(5人)、千葉県(4人)、兵庫県(4人)と続く。今回の26人を含めると、これまでの累積患者数は82人にのぼり、既に2015年の年間患者数(35人)の倍以上の数字となっている。

全国的な患者増加を受けて、日本産婦人科医会はホームページ上で「妊娠している方へ麻疹(はしか)の流行についてのご注意」と題して注意喚起。妊娠中にはしかに罹患(りかん)すると一般に重症化することや、3〜4割の女性が流産や死産、早産してしまうとする報告があることなどを伝えている。

また、同医会ははしかと思われる症状が出た際は、「特に約10〜12 日前の行動を思い出し、海外や人が多く集まる場所に行った等がある場合は、麻疹(はしか)も疑って、必ず事前に医療機関に電話連絡してから受診先、時間等の指示を受けたのち受診するようにしてください」と呼びかけている。

※画像と本文は関係ありません