ベトナム中部の世界遺産の街として、ホイアンと並び観光客に人気を集めるフエ。

ベトナム中部の玄関口となるダナンの北西約100キロほどの場所に位置し、1802年から1945年にわたり、ベトナムを統治していた阮朝の都として栄えた古都です。

フエの市街地及び郊外には阮朝時代の王宮をはじめ仏教寺院や廟などの遺跡が多数残されており、その中の一部は1993年に「フエの建造物群」としてベトナムで初めてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。

かつてユネスコの事務局長だったアマドゥ・マハタール・ムボウ氏が「賞賛すべき建築上のポエムである」と語った通り、小ぶりな街ながら王宮を中心として昔ながらの趣の残る風情ある都市であると言えます。

多くの遺跡が残るフエですが、中でもやはり一番の見どころは、北京の王城(故宮)を摸して建てられたという広大な王宮です。

フエがベトナム戦争の激戦地であったことから、多くの建造物が破壊されていまってはいるものの、残された建物からも十分に当時の栄華を偲ぶことができ、フエ観光に欠かせないスポットと言えるでしょう。

王宮は、旅行者の大部分が滞在するであろうフエの新市街からフォーン川を渡ってすぐの場所に位置しており、中心部からのアクセスは良好。

タクシーでもシクロでも、主要ホテルからは5分〜10分程度です

ただし、王宮内は、非常に広いので注意が必要!さらりと見て回っても、2時間程度はかかるので、体調を考慮したプランを考える必要があります。

足腰に不安がある方や、小さいお子様連れのファミリーはもちろん、元気な大人でも注意が必要なのが、4月〜8月頃。乾期のため、旅行者にも人気のシーズンですが、この時期は非常に気温が高く、特に6月〜8月は最高気温が35度程度なります。

時には40度近くなることもあり、熱中症対策が必須となります。

そんな中、ぜひお勧めしたいのが王宮内を走る、電気自動車。

有料ではありますが、この電気自動車を利用することで、時間とエネルギーを大幅に節約することができます。

電気自動車の乗り場は、王宮門の正面にある大和殿を過ぎてすぐを左折した一角にあります。

一台7人乗りの自動車を申込者のグループで貸切りにする明快なシステムで、受付では英語が通じ、また料金も看板に表示されているので安心です。

王宮内の主要スポットに片道で連れて行ってくれるコース、王宮内を巡るコースなどいくつかのコースがありますが、お勧めは、45分〜1時間程度で王宮内の主要な建物を回りながら、王宮を一周してくれるコース。

2016年8月現在、1時間コースの料金は人数に関係なく車1台あたり30万ドン(当時のレートで約1500円程度)。

主要なスポットでは10分程度の観光時間をもらえ、効率よく見て回ることができるので、家族やお友達と利用すれば、十分に価値のある価格と言えます。

オープンカータイプで、ゆっくりと敷地内を走るため、走っている間も王宮内の雰囲気を身近に感じることができるのもポイントです。

王宮内には、今もベトナム戦争のツメ跡が生々しく残っています。貴重な文化財が破壊されたことは残念としか言いようがありませんが、人類の歴史を改めて振り返る意味でも、貴重な文化遺産と言えるのではないでしょうか。

電気自動車で観光すると、暑さによる疲れはほとんど感じることなく1時間はあっという間です。在りし日の阮朝王宮の栄華、そして人類の過ちなど多くのことに思いを馳せながら、充実した時間を過ごすことができます。

見どころの多い世界遺産の街フエ。体力を保ちつつ、多くの感動を経験するためにも、こういったオプションをうまく使って旅を楽しみましょう!

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