【マツダGLOBAL MX-5 CUP】レース2で日本の堤選手が表彰台獲得!

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北平選手は予選のクラッシュで残念ながら欠場

マツダ・ロードスターの米国モデル「MX-5」をベースにした車両を使って開催される「GLOBAL MX-5 CUP(グローバル・エムエックスファイブ・カップ)」。日本シリーズは2017年度からスタートとなるが、その日本シリーズ開催を前に、すでに同シリーズが開催となっているアメリカで、日本、ヨーロッパ、そしてオーストラリアの選手を招いての世界戦が開催された。

「GLOBAL MX-5 CUP」は全世界共通でまったく同じマシンを使ってレースをするという趣旨のもとで開催されるシリーズ。2リッターエンジンを搭載した左ハンドルのMX-5で、タイヤやサスペンションなどが統一されており、ロールケージまでもが世界共通。マシンに自ら持ち込めるのはシートのみというレギュレーションである。

そのこけら落としともいえる世界戦。舞台はアメリカ・カリフォルニア州モントレーにあるマツダ・レースウェイ・ラグナセカだ。ドライバーは、アメリカの10名の選手のほかに、日本、ヨーロッパ、オーストラリアから9名のドライバーが選抜され、合計19名で争われた。アメリカ以外はまだシリーズが発足していないため、車両はアメリカチームが提供する。

日本からは若手2名のドライバーが参加。2015年のロードスター・パーティーレース兇妊織ぅ肇襪魍容世掘∈Gはスーパー耐久シリーズへマツダ・ロードスターで参戦中の大学生ドライバー堤優威(つつみ・ゆうい)選手(01号車)と、井原慶子さんの主導で行われているMWIM(マツダ・ウィメン・イン・モータースポーツ・プロジェクト)の第一期生で、2016年のロードスター・パーティレース桂牝本シリーズの第2・3戦(スポーツランドSUGO)で連続表彰台を獲得している北平絵奈美(きたひら・えなみ)選手(02号車)。

レースウィークは、9月9〜11日の3日間のスケジュールで開催となった。初日は2回の練習走行と予選。そして2日目、3日目にそれぞれ1レースずつ開催される。予選では堤選手が1分42秒578のタイムで、このコースに慣れているアメリカ勢に割って入る5番手のタイムを獲得。北平選手は、予選セッション中にスピンした車両を避けた際にウォールに接触し、マシンを大破。本人に大きなケガはなかったものの、この世界戦決勝欠場となってしまった。

グローバルMX-5カップは、レース距離ではなくレース時間45分間で行われるスプリントレース。土曜日に開催された

5周目に後方でクラッシュがあり、ペースカーが導入され、3周に渡ってクールダウン。少し離れていたトップとの差もなくなり、8周目に再びスタートが切られた。中盤、同じチームの車両を使う、チームメイトといえるモリツ・クランツ選手に先行されるなどいったんは5番手まで下がったものの、その後は挽回。最終ラップの入った段階で堤選手の順位には4番手だった。

そして、最終ラップ5コーナーの立ち上がりで3番手に落ちていたフォーリー選手がシフトミスによりギヤを壊してしまい、堤選手はこれを難なくパスして3位に入った。

トップでチェッカーを受けたのは、予選トップタイムをたたき出していたナザニアル・スパーク選手。「レース1では、フォーリー選手に前に行かれましたが、その走りをしっかりチェックしていたので、自分も彼のように走ればいい、としっかりと走り切りました。もちろん後ろからのプッシュもあったのですが、それに負けないよう自分もプッシュをしました」。スパーク選手は、レース1で2位(59ポイント)、レース2優勝(62ポイント)を獲得、合計121ポイントで、この初開催となるグローバルMX-5カップ世界戦のチャンピオンとなった。

レース後、堤選手はしっかりと表彰台という結果を残した安堵感を漂わせながらも、「今日は昨日のレースで学んだことをしっかり反映させるようレースを心がけました。トップグループに着いて行って、タイヤもブレーキも温存して、ラスト15分で仕掛けるという作戦をとっていました。スタートからバトルを繰り返しているとタイヤがもたず、後半タイムが遅くなってしまうのです」


「そうならないためにも、前半で仕掛けられてもそこで無理してバトルをしてトップ集団に引き離されるようになってしまっては意味がないので、パスされてもいいのでトップに離されないよう心掛けました。しかし、今回は無線がトラブってしまってピットとの連絡ができなくなってしまいました。
途中でペースカーが入ったりして、ラスト15分のタイミングがつかめず、いつの間にかファイナルラップに入ってしまいました。昨日のレース1よりも、車両はもちろん自分自身も余裕があっただけに、残り15分のタイミングがわかればもっと早い段階で前車をパスすることもできたわけで、悔しい気持ちでいっぱいです」とコメント。


グローバルMX-5カップについては「車両に装着するモノによって差がつくレースと違って完全にイコールコンデションでのレースですが、イコールすぎて、相手のミスがないとなかなか追いつかないというのも事実です。ただ、タイヤやペース配分など、いろんなことを考えなければならないのでドライバーの真価が問われるものだと思っています。また45分間のレースというのもあまり経験のないレースだけに、来シーズンのシリーズ開催を楽しみにしたいですし、またこの場に帰ってきたいと思います」とコメントしてくれた。

今回予選セッションでのクラッシュの影響でレースに出場することができなかった北平選手は「日本では見られない光景、そしてチームスタッフ、サーキットの雰囲気、そんなどれもに魅了されました。この場でレースができないということが本当に悔やまれます。でも気もち的には落ち込んではいません。初めての海外でしたが、世界に挑戦したいという気もちになっています。ぜひ、日本に帰って、また頑張って、もう一度この場に戻ってきてリベンジしたいと思います」

2017年シーズンから国内でもシリーズ戦が開催されることとなる「GLOBAL MX-5 CUP」。すでに2016年からシリーズ戦が開始されたアメリカでの同シリーズと全く同じレギュレーションで争われることとなるわけだが、このジャパン・シリーズでの上位入賞者には来年アメリカで開催される世界一決定戦への出場権も付与されるという。

(文・写真:青山義明)