動物たちと遊べる島が、この地球にはいくつか存在する。日本では、「ねこ島」として知られる岡山県真鍋島や、「うさぎ島」こと広島県大久野島が有名だろうか。

それでは、ブタさんたちと遊べる島といえば……?

答えは、ここだ。フランスの南に位置する島、コルシカ島である。

コルシカ島のハイキングスポットとして知られる、「プラトー・デュ・コスシオーヌ」。ここには、ブタ・イノブタ・牛・馬などが住んでおり、人間が近づいてものんびりと草をはんでいる。

ぽてぽてと、お散歩中の幼児みたいな足取りで近づいてくるブタさん。彼らは「ポルク・ヌストラル(Porcu nustrale)」と呼ばれる、コルシカ島特有のブタだ。現地のコルシカ語で「私たちのブタ」を意味するこの名前からも、島の人々がいかにブタを大事にしてきたかが窺い知れる。

ハイキングコースであるとはいえ、道は平坦で、それこそ幼児でも歩き回れるほど簡単だ。大体2時間ほどあれば、ひとまわりできるだろうか。標高は1500m前後、特別な装備も必要ない。飲み水と、歩きやすい靴さえあれば十分だ。

ブタだけでなく、牛にもあちこちで出会うことができた。


牛たちは人を恐がらず、カメラを向けると「んっ?」という顔でこっちを見てくれたりもする。

もちろん、動物を脅したり餌付けをしたりしてはならないというのは、コルシカ島に限らずどこであっても同じだ。そもそも、そんなふうにして気を引く必要もないくらい、あちらこちらで動物たちと出会えるのがコルシカ島なのだ。フランスの旅行情報サイト「ロンリープラネット」によれば、全島で約5万頭ほどのブタがいるということだ。

ちなみに、ひとつだけ注意事項がある。

もし、ブタが、こちらの薄紫のきれいなお花に頭を突っ込んでいても、「おいしいのかな?」なんてかじってみてはいけない。こちらは、有毒植物として名高いトリカブトである。

トリカブトの中でも、フランスのコルシカ島でしかみられない種類が、ここには数多く咲いている。その花を見て楽しむ分にはまったく問題ないが、摘んだり、食べてみたりするのは絶対に避けてほしい。

食べ物ならば、このコルシカ島には、もっとずっと美味しいものが用意されているのだから……

コルシカ島の人々を色んな意味で支えてきたブタさんたちに感謝しつつ、ぜひ、コルシカ島屈指のハイキングスポット、プラトー・デュ・コスシオーヌ散策を体験してみてほしい。ひとりでも、ふたりでも、友達同士でも家族連れでも楽しめることうけあいだ。

Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア

スポット名 プラトー・デュ・コスシオーヌ(Le plateau du Coscione)
アクセス  コルシカ島フィガリ空港より、D420道路沿いの集落クエンザ(Quenza)へ。そこから北に続く細い道の終わり、ルフュージュ・ドゥ・ブチネラ(Refuge de Bucchinera)まで約11キロメートル、終着地点に駐車場あり。
(Googleマップはこちら/YouTubeに道順動画あり)