ドイツ、スイス、オーストリアにまたがるボーデン湖の中で最大の島、ライヒェナウ。

「僧院の島」と呼ばれる所以は、9世紀以降この島に修道院が置かれ、ヨーロッパの修道院史において中心的な役割を果たしてきたからです。

この島が世界遺産に登録されたのは2000年ですが、島全体が世界遺産に登録されているにもかかわらず観光客の姿もまばらです。そのため散策がしやすいのもこの島の魅力であり、花で彩られた民家の庭や、野菜畑が広がるのどかな風景を楽しむことができます。

・島にある3つの教会
ライヒェナウには3つの重要な教会があります。その中でも本土に最も近い場所に位置している聖ゲオルク教会には、10世紀の教会装飾画が完全な形で残されています。

教会の前には花畑が広がっており、色とりどりの可愛らしい花がまさに満開です。太陽に向かって皆が同じ方向を向いているヒマワリや、秋の訪れを告げるコスモスなど、花の美しさは「花の島」マイナウ島にも負けていません。

島の一番奥にある聖ペーター・パウル教会の内部では、美しい天井画を鑑賞する事も可能です。

・あちこちに広がる野菜畑や果樹園
今でこそ本土と地続きになっているライヒェナウ島ですが、昔は島が本土とはつながっていませんでした。そのため自力で生活をするために古くから農業や漁業が盛んに行われ、それは今でも続いています。

島を散策していると、あちこちで野菜畑やブドウ園などを目にします。太陽の光を受けて色鮮やかに輝くレタスは、遠くから見ても美味しいのが分かるほど生き生きしています。

聖ペーター・パウル教会の前にもズッキーニ畑が広がっており、珍しい黄色ズッキーニの姿もちらほら。またハウスも沢山あり、中ではトマトやキュウリが主に栽培されています。

・花でいっぱいの島はまさに「第2のマイナウ島」
島の中で印象的なのが、どこの庭もとても綺麗に整備されているという点です。どこも普通の民家ですが、その庭はまるでマイナウ島の花壇を見ているかのように花が美しく咲き誇っています。

ハウスの脇にもこの様に満開の花で溢れています。世界遺産の島に住んでいるという意識が、住民に対して「街を美しく保とう」という意識を起こさせているのでしょうか。たとえハウスの脇といったスペースであっても、そこに美しい花が植えられているという事は、訪れる私たちにとってだけではなく住民にとっても、とても気持ちの良いことだと思います。

フィッシュレストランも、この様に色鮮やかな花で埋もれています。

ライヒェナウ島は長さ4.5km、幅1.5kmほどの大きさで、島全てを徒歩で周るのは大変です。島を巡回しているバスを利用すれば効率よく見て回れますし、自転車を借りてサイクリングを楽しむのも気持ちが良くておすすめです。

長い歴史のなか独特の文化を育んできた島で、のどかな散策を楽しまれてみてはいかがでしょうか?

Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア