週刊少年ジャンプで連載中の原作・附田祐斗、作画・佐伯俊のコンビによる人気マンガの第2シリーズ「食戟のソーマ弐ノ皿」の第11話が放送された。今回は実地研修(スタジエール)、息抜き回だ。


みんな大好き息抜き回


葉山アキラの優勝で幕を閉じた秋の選抜戦、一年生最強の料理人を決める大会の為、キャラ達はよそ行きの料理を作り、常にガチで勝負に挑む回。このストーリーの本編だ。

これに対して今回のスタジエールは修行パートであり、普段のキャラクター達が見る事が出来る回になっている。出てくる料理もナポリタン。こう言った本編と本編と隙間の回を、息抜き回と勝手に呼ばせて頂く。

それは例えばジョジョでいうトニオの料理を食べる回、ワンピースでいう懸賞金が発表される回、ろくでなしブルースでいう小平二がオチに使われる回の事だ。作品の幅をもたらす大事な役目を果たしている。さらにはその作品のファンからすると、意外と本編よりも印象に残っていたりする回でもある。

息抜き回は、みんなが待ちに待った秘書子回


今回の主役は秘書子こと新戸緋沙子。ヒロインがたくさん存在するこのアニメでは、少し地味な印象だったキャラクターの秘書子だが、おそらく、沸々と沸きあがりかけている人気を嗅ぎ付けた編集と原作の附田祐斗先生が思いっきり推してしまおうと、今回の話は企画したものだ。推測だがおそらく間違いない。

着替えている最中に創真に話しかけられて顔を赤くする秘書子。PCメガネと称してメガネ姿を披露する秘書子。無理矢理かわいい秘書子を捻じ込んできている所が、この推測が間違っていない証拠だろう。普段着ないエプロンも似合っている。

肝心のストーリーは、プライドの高い秘書子が現場経験のある創真の指示を涙を流しながら受け入れて成長していくという物。最終的には、来たくても混雑していてなかなか来店出来ない元からの常連の為に完全予約システムを作り上げてスタジエール終了。めでたしめでたし。全員ハッピーの息抜き回らしい終わり方だ。

ちなみに、編集部の目論みは見事成功している。ラストの秘書子が創真にお礼をいうシーンで、秘書子人気は爆発した。この話がジャンプに掲載された直後の人気投票でも、薙切えりな、田所ちゃんに次ぐ女性キャラ3位にランクインしている。

食戟のソーマらしくない試食リアクション


秋の選抜では大袈裟な料理勝負が続いていた。それがこのアニメの見所の一つだ。しかし、グルメ物の面白さは身近なところにも存在する。試食後のオーバーなリアクションも面白いが、今回の常連の清水さんの「やっぱりここの味はいいねぇ。食後にコーヒーを貰おうかな」みたいなのもやっぱり良い。

洗い場からの下克上


身近なグルメ物っぽいシーンとしては、途中で差し込まれた田所ちゃんが秀逸だった。田所ちゃんは、一流フレンチレストランにスタジエールに来たものの、学生だからと洗い場を押し付けられてしまう。

しかし、ただの皿洗いでは終わらない。洗い物の皿を見て、田所ちゃんはソースの量を客が選べたらどうかとシェフに提案。一緒にスタジエールに来ていた薙切えりなが、ソースを器に入れて提供する手法があると乗ってくる。好き勝手な事を言われ、生意気だとブチ切れたシェフの元に、ウェイターがソースを欲しがっている客が居ると報告に・・・。グルメ物はこういうのが気持ちいい。洗い場からの下克上とは、なんてロマンがあるのだろう。

来週は、元第一席である四宮小次郎の店に創真がスタジエールへ。人気投票一位をしっかりとキープする主人公のカッコいい所が詰まったお話だ。
(沢野奈津夫)