「最後に釣りをしたい」おじいちゃんの夢を叶えたホスピスの行動に称賛の声

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がんで寝たきりとなってしまったおじいちゃん。そんな彼の夢を叶えたホスピスが話題となっている。

末期がんで歩けない状態

そのホスピスとは、アメリカのジョージア州にあるCarl Vison VA Medical Center。

入院していた元海軍兵士のConnie Willhiteさん(69)は、昔からアウトドアが好きだったらしく、最後に釣りをしたいと望んでいたという。

しかし彼は末期がんで、寝たきりの状態。ベッドから降りて歩くことすら、ままならなかったようだ。

スタッフがベッドを湖まで押していく

それでも望みを聞きつけたホスピスのスタッフは、Willhiteさんの夢を実現させようと決意。

ソーシャル・ワーカーのGreg Sentersさんと他のホスピスのスタッフが、病院から近くにある湖まで、Willhiteさんのストレッチャーを押して行ったという。

病院のFrank Jordan Jr.博士はabcに対し次のように語っている。

「彼が人生の最後について物思いに沈んでいる時に、スタッフはWillhiteさんにとって何が最も大切なのか見極めようと試みました。私たちは患者さんが、敬意を払われ大切にされていると感じてもらいたかった。そして最期を迎える時にも、できる限り最も充実した生活を送ってもらいたかったんです」

皆の目に喜びの瞬間が映る

しかし釣りはなかなか思うようにはいかないもの。その日の状況によっては1匹も釣れないこともある。

Sentersさんもその点を心配していたようだが、Willhiteさんは「それはたいした問題じゃないよ」と言いながら、楽しそうに釣りを始めたという。そしてしばらくして、1匹をゲット。

Sentersさんはその時の様子を、地元メディアのWGXA対し次のようにコメントした。

「最初の1匹を釣り上げた時、彼はもはやがん患者であることを忘れ、ただ人生を楽しんでいました。彼の顔は輝いていた。(略)皆の目に映ったのは、人が本当に人生を楽しんでいる貴重な瞬間、人が本当に好きなことをしている時の喜びの瞬間だったのです」

Facebook/Dublin VA Medical Center

Facebook/Dublin VA Medical Center

さらに毎日、見舞いに来ていた従姉妹のLisa Kittrillさんも「その日私が尋ねていった時、彼は何度も何度も、釣りに行ったことや洗礼を受けたことを話し続けました。だから私も本当にうれしかったです」と語っている。

釣りがもたらした効果とは?

結局、その日Willhiteさんは4時間も釣りを楽しんだという。そして見事に数匹の魚を釣り上げたそうだ。

Jordan Jr.博士はabcに対し「最も驚くべきことは、今回の旅が彼にもたらした効果です。彼の精神状態は持ち直し、もう一度家族や友人たちと連絡を取り合い、再会することができたのです。そしてその3日後に彼は安らかな眠りにつきました」と語った。

Kittrillさんは彼の夢をかなえてくれた病院の行為に対し、心から感謝しているという。

またWGXAやabcのフェイスブックにも、

「こんな素敵なことをするなんて、この病院は名誉に値するね」「素晴らしい瞬間をシェアしてくれたスタッフに神の祝福を!」「大きな魚が釣れたことを願うよ」「好きなことをさせてあげて、スタッフの方ありがとう」「なんて素敵なの!」「驚きだ!」

という多くの声が寄せられている。