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毎日の朝食で1杯、仕事やたばこブレイク時に1杯など、コーヒーの愛飲家はさまざまなシーンでコーヒーを楽しむ。コーヒーが健康におよぼす影響に関してはさまざまな議論がされているが、このほど発表された研究は摂取のメリットを裏付ける結果となっている。

海外のさまざまなニュースを紹介する「MailOnline」にこのほど、「コーヒーと疾患」に関するコラムが掲載されたので、その一部を紹介しよう。

虫歯から肌荒れまで、コーヒーがもたらす弊害についてはよく語られてきた。しかし、最近行われた2つの研究は、コーヒーの長所の方が短所よりもはるかに大きいことを明らかにしている。

フランスで行われた研究では、コーヒーには脳の老化を押しとどめ、記憶力減退につながるレセプター(受容体)を保護する働きがあることが明らかになった。この研究は、加齢やストレスがたまることで弱まる脳内レセプターに着目した。時間の経過とともに、脳にはストレスホルモンが蓄積され、記憶力は低下してしまう。

フランスの研究グループは、ラットを使ってこの加齢プロセスを再現。ラットにカフェイン類緑体を食べさせたところ、加齢とストレスに関係するレセプターが弱まるのを防いで保護し、その結果、ラットの記憶とストレスは正常化したという。この研究は、アルツハイマー患者の認識機能障害の理解を深める上で役に立つと考えられている。

20年以上をかけて行われた別の研究は、コーヒーを飲むと脳疾患のリスクを下げることを明らかにした。10万人以上を対象にした日本の多目的コホート研究では、1990年から2012年まで参加者を追跡調査した。研究者グループは参加者のコーヒーおよび緑茶の消費量を調べ、脳腫瘍発生の兆候と比較。緑茶と脳腫瘍発生の間には何の関連性も見られなかった一方で、コーヒーは脳疾患リスク低下に関連していた。

コーヒーを飲むと記憶力減退を防ぎ、脳疾患のリスクが低くなる可能性が示唆された。コーヒー好きにとってはまさに朗報と言えるだろう。

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○記事監修: 杉田米行(すぎたよねゆき)

米国ウィスコンシン大学マディソン校大学院歴史学研究科修了(Ph.D.)。現在は大阪大学大学院言語文化研究科教授として教鞭を執る。専門分野は国際関係と日米医療保険制度。

(杉田米行)