急落銘柄のリバウンド狙いはルール徹底でカンタンに取れる

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マーケットでは“空売りファンド”が猛威を振るっている。また秋は例年、軟調な相場になりやすい。そんなときこそ有効な「急落銘柄のリバウンド戦略」を公開する!

 サイバーダインは世界で最も途方もなく低価な株券です――米国の調査会社「シトロン・リサーチ」が、医療用ロボットスーツ「HAL」などを開発する筑波大発ベンチャー・サイバーダインの株価は過大評価されているとのリポートを公表し、ターゲットプライスを300円に設定。2000円以上あったサイバーダインの株価は1400円台まで急落した。

 シトロン・リサーチは通常の調査会社とは異なり、空売り情報を専門に提供していて“空売りファンド”とも呼ばれる。これまでに、米国に上場する中国企業のなかに粉飾決算や架空のビジネスモデルがあることを指摘して名を上げたという。

 また7月には、同じく“空売りファンド”のグラウカス・リサーチが、株価1260円だった伊藤忠の目標株価を630円と設定。「強い売り推奨」としてカバレッジを開始したことも注目された。

 例年、9〜10月の日本市場は弱い相場になりやすく、何かをきっかけに急落も起こりやすい。そんな軟調な相場では、「急落からのリバウンドにチャンスがあると思っています」と話すのは、資産1.9億円のスゴ腕トレーダー、Akito氏だ。

「過去の暴落時のデータを調べ、『株価が暴落し、25日移動平均線と5日移動平均線から大幅に乖離したときは買い』というエントリールールを作っています」

 このリバウンド戦略がうまくいったのが、5〜6月に6連続ストップ安したアキュセラだという。

「6日連続ストップ安した翌日の6月2日は寄り付きそうで、9000株ほど、約1000万円分買いました。その日のストップ安付近だったら2000万〜3000万円は突っ込みたかったのですが、思った以上に高い株価で寄り付き、まだ下がる余地があって、そこまで買えなかった。実際、1100円で寄り付き、1014円まで下がったときはナンピンも視野に入れていましたが、リバウンドしてくれて1250〜1310円ですべて利益確定。平均して170円ほどを抜くことができ、150万円の利益となりました」

 また、Akito氏は、好業績という裏づけがある銘柄に悪材料が出たときもリバウンドのチャンスとして狙うという。

「棚卸し業務の代行を手掛けるエイジスが5月に好業績を発表し、株価3500円から一気に5000円を超えるほどに急騰しました。しかしその直後に、違法残業をしていたとして、エイジスに厚生労働省から行政指導が行われてことが大きく話題になり、株価は急落。ただ、『好業績』という裏づけがあったので、リバウンド狙いで4000円割れで購入。数日揉みあっていましたが、その後は順調に上昇し、100万円弱くらいの利益になりました」

⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=108784

 軟調な相場になりやすい時期こそ、「暴落時」と「好業績企業の悪材料発表時」というリバウンド戦略は有効になりそうだ。

◆過去の暴落から判明した有効なリバウンド戦略

「実際、暴落後のリバウンドを狙う戦略は、勝率も期待値も高いとデータで裏づけられています」と話すのは中原良太氏。

「さまざまなテクニカル指標をシミュレーションした結果、騰落レシオがリバウンドを最も的確に捉えることができました。そこで、東証1部の騰落レシオ(10日間)が50以下になった日を暴落と定義。翌日の寄り付きで株を購入し、その日を含めて5営業日保有し、翌日の寄り付きで売るというシミュレーションを行いました」

 騰落レシオは、市場の値下がり銘柄数に対する値上がり銘柄数の比率から「買われすぎ、売られすぎ」の過熱感を見る指標だ。

「’00年1月から’16年6月末までの期間で、東証1部の騰落レシオが50以下になったのは合計37回。ざっくり言えば、年に2〜3回起きる暴落をシミュレーションしたということです。約26万回の総取引のうち、約17万回が利益で、約9万回が損失。勝率は約65%で、期待値は2.62%でした」