有楽町線、副都心線をお使いの、そこのあなた。特に、池袋より向こう、埼玉方面の電車によく乗られるあなた、あなたです。こんな疑問、持ったことありませんか。



「なんで千川から小竹向原の間って、携帯電話の電波通じないの?」

池袋から2駅離れた、有楽町線・副都心線の「千川駅」と、お隣の「小竹向原駅」。時間にして数分のこの区間、なぜだか携帯電話の電波が、キャリアを問わず一斉に使えなくなってしまうのである。

直前にサイトを読みこんだりして...

Jタウンネット編集部は、有楽町線・麹町駅の近所にある。関係者も、有楽町線ユーザーが多い。何を隠そう、T編集長もその一人だ。



「駅を出た途端、ふっとアンテナが0本になっちゃうんですよ! こちとらネットサーフィンが仕事だから、回線がつながらないというだけでなんだか不安になるんですよね」

他の有楽町線・副都心線ユーザーに聞いても、やはり不便を感じている人が多い。なにしろ、最近は電車内の暇つぶしといえば、スマートフォンいじりが主流である。その回線が急に通じなくなってしまうのだから、数分間とはいえ、いきなり手持無沙汰になってしまうからだ。


同区間でアンテナが0本になってしまったT編集長のスマホ。いい加減、画面がバキバキなのをなんとかすべき

「だから、この区間が近づいてきたらサイトをいくつか先に読みこんでおいて――それで、とりあえず乗り切ります。あとはネット接続がなくても使えるSmartNewsとか、その辺のアプリを使ったり」(ある有楽町線ユーザー)

電車に乗っていても、この区間に入った途端、今までスマホをいじっていた人たちが一斉に顔を上げ、退屈そうに中吊り広告などを眺め出す、という光景をよく見かける。困っている人は多いはずだ。

原因はとある「工事」だった!

そもそも、今でこそみんな当たり前のように地下鉄車内でスマホを触っているが、メトロのトンネル全区間で電波が通じるようになったのは、2013年の話だ。

ところがこの際、問題の千川〜小竹向原間のみが、唯一「空白地帯」のまま残ってしまったのである。

いったいなぜ? 東京メトロに問い合わせてみた。

実はこの区間では、長らくある工事が進められてきた。「連絡線」だ。

あなたは、千川〜小竹向原の間で、「通過待ちのため......」というアナウンスとともに、電車が止まってしまった経験はないだろうか。



というのも小竹向原駅は、直通運転も含め西武池袋線・有楽町線、東武東上線、東急東横線、横浜高速鉄道みなとみらい線、そして副都心線が複雑に乗り入れている。これらの路線が、千川駅との間で平面交差しているため、ダイヤが乱れたときなど運行のタイミングがかぶると、一時停止して通過待ちをしなくてはいけなかったのだ。

今年度中につながります!

その対策のため作られていたのが、件の連絡線。電車を立体交差させることで、この通過待ちを解消することが目的だ。この工事への影響を避けるため、同区間のみは電波が通じないままだったのである。


東京メトロのプレスリリースより

もっともこの大工事も、ついに2016年2月に上り下りともに開通した。

「ですので、2016年度中にこの区間についても携帯電話が使えるようにするべく、現在整備を進めております」(東京メトロ)

というわけで、皆さん。もう少しの辛抱である。