ヴァイッド・ハリルホジッチ監督(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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9月のワールドカップ・アジア3次予選の、UAE戦とタイ戦の両方を会わせた僕の評価は「60点」。

甘いと思う方もいらっしゃるかもしれません。大事なホームの初戦を落としてしまいましたし、タイ戦はたくさんあった決定機を外す、あまりピリッとしない試合展開でした。ですが、予選というのは勝点を積み上げることが大切です。

ただ、問題点はたくさん露呈しました。もちろんシュートを外しまくったのは選手のミスです。ですが、今回もっと疑問視されていいのはハリルホジッチ監督の采配だったと思います。

最初は選手選考でした。ケガ人が多く、選手が入れ代わります。そうかと思うと、まだ日本代表の出場経験のない大島僚太を選びました。選んで経験を積ませるというのならまだしも、大事な初戦で起用し、デビュー戦としてはなかなかのプレーでしたが、結果的に敗戦したということで責任を感じさせてしまったと思います。

さらに選手交代のカードとその切り方のタイミングにはクエスチョンマークがつきました。後手に回っているのを象徴したのは、タイ戦での本田圭佑の交代です。後半開始直後から本田の動きが鈍っているのは見えていたのに、小林悠を出場させたのは85分。

西川周作のファインプレーで防いだような場面もあり、試合終盤の流れはタイに移っていました。それなのに手をこまねいているようにも見えました。ハリルホジッチ監督が迷って決断が遅くなっているように思える場面でした。

今、日本代表は決していいフォームではありません。そしてすぐ10月にはホームのイラク戦、アウェイのオーストラリア戦がやって来ます。そこで僕はぜひ監督に考えてほしい案があります。

それは中村憲剛を入れること。ホームゲームでは特に、Jリーグでコンスタントにプレーし、時差も関係なくコンディションがいい、経験値もある選手が必要だと思います。こういう時にベテランが入るとゲームを落ち着かせてくれます。また中村のプレースタイルは周りの選手を使えるし、ボールを動かすことができます。そして早めに手を打つことで立ち直れるのではないでしょうか。

今回の「60点」はギリギリ合格点ですが、かなり「50点」に近いということは忘れてはいけないでしょう。