いよいよ流行期!乳幼児の「RSウイルス感染症」は急な重症化に注意

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2016年8月半ば、放送作家の鈴木おさむさん、森三中の大島美幸さんご夫妻のお子さんがRSウイルス感染症で入院したというニュースがありました。

“RSウイルス感染症”といえば、例年、秋から冬にかけて流行する感染症なので、驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

このRSウイルス感染症は、2歳頃までの乳幼児罹患率がほぼ100%といわれる呼吸器系の感染症ですが、乳児期には重症化することがあり、入院が必要なケースもあるので注意が必要です。

秋からはいよいよ本格的なRSウィルス流行時期に入ります。乳幼児のいるご家庭の方は、どんな点に注意すべきか、気になっているのでは?

今回は、8月に行われたアッヴィ合同会社主催のセミナー「乳幼児の入院原因としてのRSウイルス感染症」での、堀越裕歩先生(東京都立小児総合医療センター感染症科医長)の講演の内容を参考に、重症化が怖いRSウイルス感染症の注意点についてお伝えします。

 

■RSウイルス感染症ってどんな病気?

RSウイルスとは、秋から冬にかけて流行しやすい、いわゆる“かぜ”の原因となるウイルスのひとつ。乳幼児が最も感染しやすいウイルスで、1歳の誕生日までに70%の乳児が初感染し、2歳までにはほぼ100%の乳幼児が感染するといわれています。

“かぜ”のウイルスと言ってしまうと、軽いイメージになってしまうかもしれませんね。ですが、乳児や老人、もともと呼吸器や心臓に病気のある乳幼児や早産児では重症化しやすいといわれているので、注意が必要です。

 

■症状と治療法は?

症状は、軽い場合であれば、鼻水やのどの痛み、発熱など、上気道炎(かぜ)の症状が表れるだけにとどまります。しかし重症になると、気管支炎や細気管支炎、肺炎をおこし、咳や喘鳴(ゼイゼイする)、発熱などの症状がみられ、さらに呼吸困難に陥ることも……。また、脳症を起こすこともありますし、最悪の場合は死に至ることもあります。

RSウイルスには有効な抗ウイルス薬はありません。ですので、治療は、自然回復を待つことになります。

 

■重症化すると危険

初めてRSウイルスに感染した乳幼児の25〜40%が下気道炎(気管支炎、肺炎、細気管支炎など)になり、0.5〜2%が重症化して入院するといわれています。

この数字を見る限りでは、重症化するお子さんの割合は決して多くはないのですが、重症化した場合には、入院し、呼吸を助けるための酸素投与や人工呼吸器などを使った治療を受けなければなりません。

前述のとおり特効薬がないので、入院後も自然治癒を待つしかなく、入院期間も平均6〜7日と比較的長めです。また、退院後も回復に時間がかかります。

重症化した後は、合併症の心配があります。RSウイルス感染症では、一度重症化した後は、完全に回復しても、その後、合併症により30〜50%のお子さんで喘鳴を繰り返す(ぜんそくのような症状が出る)という特徴があります。成長とともに軽快はするそうですが、ちょっと心配な症状です。

 

■予防法は?

RSウイルスはワクチンもないので、感染予防は個人や家庭で行うしかありません。飛沫感染する病気なので、手洗いを徹底する、かぜ気味の人や咳をしている人がマスクをしてまき散らさないようにする、といった方法で予防するのが効果的です。

また、RSウイルスが流行する秋〜冬の時期は、乳幼児を人ごみに連れて行かないなどの配慮も必要でしょう。

保育園や幼稚園に通う兄や姉がいる場合は、兄姉からの感染の可能性が高まりますから、家庭内での感染対策がより重要になります。

なお、基礎疾患がある、早産児だったなど重症化リスクの高いお子さん向けには、重症化を予防する注射薬があるそうです。該当される場合は、秋からは、感染対策とともに、重症化対策もしておきましょう。

 

■急に重症化するのでしっかりと観察を

RS感染症は、重症化すると命にかかわることもあります。RSウイルス感染症が疑われる場合には、早めに医療機関を受診しましょう。

また、重症化すると次のような症状が出ます。急に悪化するので、お子さんを看病していて、次のような症状が見られたら、すぐに受診なさってください。

・呼吸が浅く、呼吸数が増える

・呼吸がゼイゼイする

・肩で息をするようになる

・哺乳ができなくなる

など。

特に乳児は容体が急変することがあるので危険です。後悔することのないよう、夜でもためらわず受診してください。

 

いかがでしたか。秋から冬にかけてはさまざまな風邪やインフルエンザなどが流行し、乳幼児とママにとっては、まさに、”病気の脅威との戦いシーズン”に入りますね。

感染症にかかることを完全に防ぐのは困難ですが、手洗いなど、すぐにできる予防策はできるだけ実行したいですね。また、かかってしまったら、悪化の兆しがないか、お子さんの様子をしっかり観察してあげてくださいね。

(ライター 川口沙織)

 

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