関空で流行のはしかとは?感染リスクの高い年齢と症状・対処法

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関西空港で、はしか(麻疹)の流行がニュースになっています。はしかは流産や早産を引き起こす危険性もありますので、妊婦の方は特に聞き捨てならない話ですね。

そこで今回は、厚生労働省や国立感染症研究所の情報、さらには予防接種法などの法令を参考に、はしかとはどんな病気か、その症状や経過、重症化のサイン、さらにはワクチンと予防接種、治療についてまとめたいと思います。

 

■1:はしか(麻疹)とは、どんな病気?

はしかとは、どういった病気なのでしょうか?

2007年にも日本の大学生の間で流行したように、たびたび感染のニュースが大きく報じられています。その正体は、ウイルスによる全身の感染症。

人にうつる経路はさまざまで、空気感染、飛沫(ひまつ)感染、接触感染などが挙げられています。感染力がとても強く、手洗いやうがいでは対処できないのだとか……。

潜伏期間は10日前後、免疫力を持っていない人は100%の確率で罹患する病気だと言われています。

 

■2:はしか(麻疹)の症状や経過は?

ウイルスに感染しても、先ほども触れたように10日前後の潜伏期間があります。その時期を過ぎると2〜3日熱が続き、せき・鼻水・目やに・食欲不振・頭痛などがおこります。

一時的に熱が下がる場合もあるそうですが、5日目すぎには最盛期を迎えて39℃以上まで熱が上がり、紅色の斑点のような発疹が、胸やおなかから手足に広がります。

同じ時期に口の中にも小さな白い突起物が現れます。コプリック斑と呼ばれる水疱で、はしかの特徴的な症状だそうです。

 

■3:はしか(麻疹)が重症化したら?

通常は5日ほどで熱や発疹が最盛期を迎え、その後落ち着いていくと言います。しかし、その時期を過ぎても熱が下がらず、せきも治まらないときは肺炎を起こしている恐れも。

厚生労働省によれば、1,000人に1人の確率で脳炎になるリスクもあり、日本のような先進国でも、1,000人に1人は命を落とす恐れがあるといいます……。

さらに妊婦の場合は、流産や早産の心配も出てくるとか。はしかの流行が報じられたら、妊娠初期の血液検査で「抗体がある」と分かった人でも、念のため外出を控え、人との接触も現実的な範囲で避けるべきだとされています。

 

■4:はしか(麻疹)の治療法は?

麻疹になってしまった場合、どのような治療が待っているのでしょうか?

残念ながら、特効薬はありません。解熱剤や鎮咳薬(せきを鎮める薬)が処方されますので、服用しながら体力の消耗を最小限にとどめるように努めます。

また、脱水症状を避けるために、果汁やイオン飲料などを積極的に口にしてください。

 

■5:はしか(麻疹)のワクチンと予防接種は?

はしかは、感染力が極めて強い上に特効薬がありませんので、ワクチン接種が身を守る有効な手段になります。

2006年以降に生まれた子どもは予防接種法に基づき、麻疹・風疹混合(MR)ワクチンを1歳と小学校に入る前に合計2回、注射されています。

1990年4月2日以降に生まれた若者も、子どものころに1回、さらに中高生の段階で2回目の予防接種を受けるチャンスがありました。

しかし1978年以降に生まれた人は、子どものころに1回しか受ける機会がなく、今では免疫力が低下している恐れがあります。

それ以前に生まれた人の場合は、定期接種のチャンスすらありませんでしたが、小さいころに、はしかになって、免疫力を備えている人がほとんどだと言います。

<一度典型的な麻疹を発症した人は、通常は生涯にわたる免疫(終生免疫)が獲得され、再び麻疹を発症することはありません>(国立感染症研究所のホームページより引用)

とあるように、一度過去に罹っていれば、あらためて予防接種を受ける必要もないと言います。そう考えると、1978年から1990年の初めの間に生まれた人は、最もリスクが高いことに。

小さいころに予防接種のおかげで、はしかにならずに済んだものの、2回目の予防接種を受けていないために、現在では免疫力が落ちている恐れもあるからですね。

しかも、その年代の女性は、まさに出産適齢期。一般的にはしかは感染後、72時間以内にワクチンを接種すればウイルスを抑え込めると言われています。しかし、妊娠しているときには、ワクチン接種も受けられません。

妊娠初期の血液検査で抗体がないと分かっている妊婦や、家庭内に医療従事者や教育関係者、感染の流行地域に出入りしている人がいる家庭など、リスクが高いケースでは、担当の産婦人科医に早めに相談したいですね。

 

以上、はしかの基本的な情報をまとめましたが、いかがでしたか?

1978年から1990年の初めに生まれた人でも、教育関係者など仕事によっては、抗体のチェックや2度目のワクチン接種を大人になってから求められているはずです。

とはいえ、そうでない人も多いはず。妊婦になってから、血液検査で抗体がないと分かっても遅いのです。

今まさに妊娠を考えている方は、ご自分の両親に過去の発病の有無を確かめてみたり、お住まいの地域によって費用は様々ですが、予防接種費用助成を行っている区や市町村があるので、問い合わせてみるといいかもしれませんね。

(ライター 坂本正敬)

 

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【参考】

※ 3:麻疹ワクチンについて - 国立感染症研究所 感染症情報センター

※ 麻しん(はしか)に関するQ&A - 厚生労働省

※ 予防接種法

※ 井口登美子(2003)『ウィメンズ・メディカ 女性の〈からだと心〉安心医学』(小学館)