「そして、誰もいなくなった」
(日曜よる10時30分/日本テレビ/脚本:秦建日子 演出:佐藤東弥 出演:藤原竜也 玉山鉄二 二階堂ふみ 伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)ほか)


いよいよ今晩(9月11日)、最終回なんですよ、そし誰。
ほんとうに藤堂(藤原竜也)のまわりの人が、どんどんいなくなるドラマでした。
馬場(小市慢太郎)も死んじゃったみたいだし(え〜〜ショック〜)、砂央里(桜井日奈子)もいやな弁護士西条(鶴見辰吾)と無理心中みたいなことになってしまいました。
鶴見辰吾の、落ちたときに片足曲がっちゃったという無惨な死に様良かったですね。

最終回直前回では、小山内(玉山鉄二)が今まで襟元でブツブツ言っていたボイスコーダーが活躍。これまでの展開の異様に速い流れをみごとに端的にまとめてくれました。

こういうとき、誰かが残したメモを読むパターンもあるものだけれど、どのみち俳優が読み上げないといけないから、ボイスコーダーのほうが映像向きといえば映像向き。ただ、ブツブツ吹き込んでいる様子は洋画でも邦画でも舞台でも誰がやってもなんだか可笑しくなってしまうものです。

そして、小山内のユレユレな心情も愉快です。
藤堂(藤原竜也)は追いつめられてわーわー騒ぐけれど、どんなに逆境になってもなぜか妙に強い大物感があります。でも小山内はかっこつけているけれど弱い子って印象。

そんな小山内が思い出す、過去、藤堂が調子にのって(すみません)、政府のサーバの弱点を見つけたと語っていたこと。天才藤堂様は世界を孤独にする方法に絶対的な自信をもっていたのですね。

「もう戻れない。いやおれはもう戻らない」
こういう台詞うまいなー、藤原竜也。

「きょう世界は孤独になる」 しびれます!
 
でも世界が孤独になってもそれほど困らなくない? と思うのは気のせいでしょうか。世の中はもはや、データで人間の価値観をがちがちに監理して、人間はその規範から逃れることができないというのでしょうか。

そんな小市民の疑問をあざ笑うかのように、ドローンが空をとぶ〜(沢田研二のTOKIOの節で歌いたい)。

でも「なんてね」ってぎりぎりのところで日下(伊野尾慧〈Hey! Say! JUMP〉)が邪魔して、新たなプログラムが実行されます。
日下、どうやら、藤堂の弟らしいですが、そこはまだ引っぱります。

代わりに、お母さん(黒木瞳)の怪しさが際立ってきました。
最終回目前で、それまでいい人そうだった人達が次々化けの皮を剥がし出します。
やっぱり、ヒロミ(藤堂の上司)は悪い奴だった。
藤堂が「会社で一番信じられる」なんて言っていたかと思うと、藤堂、人を見る目がないよと思ってしまいますよね。
といってもヒロミは雑魚キャラなんだろうけれど。

ラスボスは、お母さんなのでしょうか。
早苗(二階堂ふみ)はふつーに恋人を信じて待つ、妊娠中の女なのでしょうか。
それじゃあ二階堂ふみの無駄遣いな気がするけれど、それこそが一番のフェイクなのでしょうか。
妊婦役だからカラダの線を隠す衣裳ばかりで、おとなしい主体性のない女の役を粛々と演じている二階堂ふみ。
役者としてのパワーは、藤原と互角に戦えるはずなのにもったいない。

気になる!! 

あと、DVD とブルーレイの宣伝のときの藤原竜也の声のトーンのあまりの違いに面食らいました。

とにかく今夜最終回!
(木俣冬)