熟年離婚のメリット・デメリットを専門家に聞いてみた!

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これまで教えて!gooでは「熟年離婚された夫に再婚の可能性はあるのか?結婚相談所に聞いた」、「熟年離婚した後、仕事を持たなかった妻の生活は成り立つのか?」などの記事をリリースし、熟年離婚問題に取り組んできた。今回は日本の熟年離婚の状況や、熟年で離婚することのメリット・デメリットについて、離婚・夫婦問題のカウンセラーである高橋知子さんに話を聞いてみることにした。

■「熟年離婚」と呼ばれるのはどの年齢から?

まずはじめに、熟年離婚とはどの程度の年齢からの離婚を指すのか聞いてみた。

「熟年離婚とは、おおよそ婚姻生活が20年以上ある夫婦で、年齢はおおよそ50歳以上の夫婦の離婚を指すのが一般的な認識です。最近は男性からの離婚申し立ても増えてきており、新しくパートナーにしたい女性ができて離婚を言い出す場合が多いようです」(高橋さん)

50歳以上の年齢というと、子供がいた場合には手がかからなくなり、仕事や趣味など、新しく何かにチャレンジできる体力と気力がまだ残っている時期でもある。だからこそこのチャンスを逃すまいと離婚を決断する人が出てくるのだろう。

高橋さんによれば、収入がない女性の場合、年金分割や退職金、預貯金分割などによって離婚後の経済的見通しが立ったとき、離婚に踏み切る人が多いという。実際、収入面がネックとなって離婚できず、つらい結婚生活を送っている女性は多い。収入やお金というものが、それだけ女性の結婚生活に大きな影響を与えているのだ。

■熟年離婚のメリット・デメリットとは……?

それでは改めて、苦労をしてでも熟年離婚をして得られるメリットとは何なのだろうか。

「メリットの面からいえばストレスから解放されることが一番のメリットだと思います。離婚すれば、どこに行こうと誰と会おうと文句を言う人はいません。自分の親の介護に集中できることもあります。もちろん再婚もありです」(高橋さん)

だが、もちろんデメリットもある。

「長年築いてきた財産を分けるのですから、何といっても経済的な基盤が小さくなる点はデメリットです。子供がいる場合、家族間の付き合い方にも影響が出る場合もあります。例えば、成人式や結婚式、孫が生まれてからのお祝い事を両親揃って祝ってあげられないことなどです」(高橋さん)

熟年離婚は長年のストレスから解放される側面がある一方、今までの結婚生活で積み上げてきた諸々の事柄に影響を及ぼし、トラブルが生じる可能性がある。本気で熟年離婚を考える人は、この点をよく考えておかなければならないだろう。

■熟年離婚を成功させるキーワードは「生活力」

最後に、それでも熟年離婚を考えている人へのアドバイスをいただいた。

「熟年離婚のキーワードは『生活力』にあります。どれだけ別れたくても、生活していくことに目途が立たなければ離婚はあきらめた方がよいでしょう。配偶者の苦労よりお金の苦労の方がつらいからです。また、離婚を希望しても思ったようにことが進まないことが多いと考えなければなりません。離婚することや新しい生活に慣れることは、思っている以上にエネルギーがいります。どうしても離婚を希望するのなら、まだエネルギッシュな50代の内がいいのではないかと思います」(高橋さん)

離婚は結婚するときよりエネルギーが必要と言われることもある。熟年離婚であっても、同様であることは認識しておかなければならない。

人には自分の人生を自分でデザインする自由がある。熟年離婚もまたそれを実現させる有効な手段であることは間違いない。熟年離婚を考える人はまず、こうした離婚に伴う諸問題に対処できるだけの余裕と気力があるかどうか、自分の気持ちを一度しっかり見つめ直してみることから始めてみてはどうだろうか。

「教えて!goo」では、「あなたの身近に熟年離婚した人はいますか?」ということでみんなの意見を募集中だ。

●専門家プロフィール:高橋 知子(たかはし ともこ)
化粧品販売会社を20年以上経営しながらカウンセラーの応用を学ぶ。その後、夫婦問題カウンセラー及び家庭問題トータルサポートアドバイザーとしての法人(離婚相談「高橋知子」悩みカウンセリング横浜相談室)を設立し、以来、テレビ番組や雑誌などで夫婦問題についての解説者・コメンテーターとしても登場。一男二女の母でもある。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)