スマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO」が台湾に上陸した際、ポケモンを追いかけて市民が殺到し大混乱が発生したことで話題となった台北市の北投公園。多くの市民がなおもゲームに夢中になっているなか、台湾のネット上では同公園にまつわる別の話題で盛り上がっているようだ。(イメージ写真提供:(C)marcbruxelle/123RF)

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 スマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO」が台湾に上陸した際、ポケモンを追いかけて市民が殺到し大混乱が発生したことで話題となった台北市の北投公園。多くの市民がなおもゲームに夢中になっているなか、台湾のネット上では同公園にまつわる別の話題で盛り上がっているようだ。

 台湾メディア・東森新聞雲は7日、日本統治時代の北投公園の写真がネット上で紹介され、その景色が「美しすぎる」と異論を巻き起こしたと報じた。記事は、北投公園が「ポケモンGO」に興じる市民の殺到で、美しい風景が台無しになってしまうと紹介した。

 そのうえで、民間の博物館「秋恵文庫」がこのほど、フェイスブック(Facebook)上に日本統治時代の同公園の写真を掲載したことを伝えるとともに、この写真から「当時の美しい建築や、時空を超えた噴水地のデザインを見ることができる」と説明した。そして、写真が直ちにネットユーザーによって拡散され「実に美しすぎる」といった感想が数多く寄せられたことを伝えた。

 また、景観そっちのけで「ポケモンの聖地」となっている現状を「悲劇」として、「なんといい時代だろう。ポケモン騒ぎがないんだもの」などユーモアや皮肉を交えたコメントも多数残されていることを併せて紹介した。

 公園の設計はともかくとして、現在の同公園の周囲はビルや商業施設に囲まれており、殺伐でごちゃごちゃとした印象を禁じ得ない。これに対して当時の周囲には緑が多く、建物も決して景観を乱しているような印象を受けない。そこには、時代の流れと経済成長、社会の発展の跡が見えるわけだが、発展だけが幸せなことではないということも物語っているように思える。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)marcbruxelle/123RF)