寝つきが悪いのは夕食時間のせいだった。食事と睡眠の深い関係

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【快眠特集vol.2】

 しっかり眠ることが大切なのはわかっているけど、布団に入ってもすぐに眠ることができない……そんな悩みを抱えている女性は多いはず。いわゆる“寝つきの悪さ”の原因は一体何なのでしょうか?

◆就寝1時間前の食事で不眠に

「不眠にはさまざまな原因がありますが、人によっては夕食をとる時間帯が睡眠の妨げになっていることがあります。睡眠の1時間前に食事をしてしまうと、胃の活動が活発になり、身体が休める状態になりにくいのです」

 そう語るのは、睡眠改善シニアインストラクターの安達直美さん。

 胃が活発に働いていると、眠れという脳の信号がうまく働かず、寝付きを妨害してしまうとか!

「胃で食べ物を消化して腸の消化(ぜん動運動)にバトンタッチするまでには、3時間程度かかります。腸のぜん動運動は浄化活動のため眠っている間にもおこなわれるので、睡眠をジャマしませんが、スムーズに入眠するためには胃の消化時間を避けなければなりません」

 安達さんいわく、朝、昼、毎日同じ時間に食事を摂り、就寝の3時間前には食事を終えて朝に排泄するのが、もっとも理想的な生活習慣とのこと。ただ、現実はそう簡単にはいかないんですよね……。◆しっかり料理した食事は逆効果?!

「働く女性が多い現代は、就寝の1時間前に夕食を摂るという女性がとても増えています。食事の時間が遅くなっているうえに、栄養バランスを考えたしっかりした料理を作る方は、そのぶん内臓に負担をかけて不眠になっているケースがとても多いのです」

 食事の栄養バランスは完璧であっても、胃の消化が終わらずに眠れないという女性が急増しているとは、なんとももどかしい! これまでに安達さんが相談に乗った不眠の女性たちの多くが、“睡眠直前に食事”をしていたとか……。

「どうしても眠る直前に食事を摂らなければならない場合には、食事の時短のために惣菜を利用したり、消化にいい軽めの食事を選びましょう。また、残業などで夕飯が遅くなることがわかった時点で、夕方などに一度軽食を摂ると自宅でガッツリ食べる必要がないのでオススメです」

 夜はおかゆやうどんなど、おなかにやさしい食事がピッタリなのかも。寝付きに悩んでいる方は、ぜひ睡眠と食事の時間を見なおしてみましょう!

【安達直美さんプロフィール】
エス アンド エー アソシエーツ取締役・常務執行役員。日本睡眠改善シニアインストラクター。国内大手航空会社において国際線客室乗務員として勤務後、寝装品メーカーの研究所で主任研究員として睡眠に関する研究に従事。睡眠文化戦略コーディネーターを経て、現職に至る。著書に『美人をつくる「眠り」のレッスン』(KADOKAWA/中経出版)。

<TEXT/谷口京子(清談社)>