バトルスーツのデザインから今後の展開をザックリ予想してみた「ファイアパンチ」19話

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Web無料漫画配信サービスジャンプ+にて「ファイアパンチ」第19話が配信されている。


トガタによって耐火服が作られ、燃え出してから初めて全裸ではなくなったアグニ。そのおかげで不用意に周りの建物やトガタやネネトを燃やす心配がなくなった。その耐火服というのが黒いスーツに白いシャツ、さらにはネクタイまで締めて妙にフォーマル。それに燃える頭を隠すフードがついて一昔前の高校生みたいだ。右腕だけはなんだかメカニカルな物に覆われていてどうなっているのかはよくわからない。

ガチ過ぎるパワードスーツ


そんなアグニを迎え打つ三人もパワードスーツに身を包んでいる。こちらもアグニとのバトルを熱くする為にトガタが用意したものだ。

筋力が高くなる祝福者のダイダは、もうほとんどロボットだ。トランスフォーマーの人型みたいな格好で、顔も見えないので本当にダイダかどうかさえわからない。トガタは前話で三人のうち一人をドマということにすると言っていたので、顔が見えない彼がドマ役かもしれない。

風を操る事が出来るカルーは、上半身は能力を活かすためか空気抵抗が少なそうなピッタリとした素材の服を着ている。下半身は良く見えないがロボチック。ジェット噴射でも備え付けてあるのだろうか?ちなみに、前話ではダレていたモヒカンもしっかりセットしている。この戦いへの気合が伺える。

視界に映る鉄を操る事が出来るフガイタイは、頭に今話題にVRみたいなものを装着している。視界を広げて操る鉄を増やそうという狙いだろうか?上半身はかなりメカニカルなスーツを着用しているが、なぜか下半身は紐で縛るタイプのズボンを履いている。武術家のような雰囲気の男なので、ここら辺には強いこだわりがあるのかもしれない。

初めて復讐以外の感情が湧き出るアグニ


アグニはこの戦いの後に、死ぬことを考えていた。復讐を果たしても、全身が燃え上がる痛みがなくなるわけでもない。家族も友人がいないアグニには生きる理由がない。ドマの場所へと向かう裏道を歩くと、そこにいるはずがない過去の大切な人たちの幻影が見えてくる。

住んでいた村の村長、ベヘムドルグ兵に捕まったサン、ドマに殺された妹のルナ。幻影である彼らの言葉は、全てアグニに生き延びて欲しいと願うものだった。そして、奴隷達の檻の前を通り過ぎると、とある少年の「助けて」という声が聞こえてくる。

振り返ると、そこには少年時代のアグニが必死でその檻をこじ開けようと叩いていた。アグニは、トガタの静止する声も耳に入らず、その光景に見入ってしまっていた。

本当に戦闘は行われるのだろうか?


今までアグニの戦闘描写はほぼ描かれてこなかった。敵と戦っても一撃で終わらせたり、ドマにやられた時も飛び掛かった直後に違うシーンが挟まれ、気付いたら黒コゲにされていた。途中のバトルを省略し、凄惨に終わった結果だけを見せる演出しかされてこなかったのだ。

修行、凶悪な犯罪者三人衆、そしてパワードスーツ。ここ最近は思いっきりバトルの為の準備期間だった。こうなったらもちろん我々読者が期待するのは、迫力あるバトルシーンだ。様々な能力者達と、消えない炎と再生能力を持つアグニがどんな戦いを繰り広げるのか、言ってしまえば1話以降ずっと期待していたシーンだ。

しかし、考えてみるとこれだけバトルしそうな条件が整った今回。本当にバトルシーンは描かれるのだろうか?いや、本当にアグニは彼ら三人と戦うのだろうか?事細かに設定されていそうな敵のガチ過ぎるバトルスーツも、何話にも渡ってトガタにつけられたアグニの修行も、逆に怪しく感じる。

「ファイアパンチ」という漫画は、条件が整えば整うほど、ストーリーは急ハンドルを切り、思わぬ方向へと進んでいくイメージがある。いきなり見ず知らずの映画好き女が主役の如く物語の中心に居座ったり、アグニの最愛の妹にそっくりの女が登場しても全くの別人だったり、とにかく思いもよらない展開に読者を巻き込んでいく。

つまり、これだけ戦う準備が整っているという事は、戦わないという事だ。少なくとも凶悪犯罪者三人衆とはまともに戦わない可能性が高い。では、この三人とバトルをしないで本当に読者は満足するのだろうか?ザックリ今後の展開を予想してみる。

だいたい5話分くらいをザックリ予想


今話で初めて復讐以外の感情が芽生えたアグニは、少年を助け出し、さらにそこに居た知らないおじさんに祝福者達がムリヤリ資源にされている事を教えてもらい助けに行く。そこで祝福を搾り取られているサンに出会い、ベヘムドルグの現状をさらに詳しく知る。そして、復讐よりも眼の前の命の大事さを感じ取り、奴隷解放に動く。

一方、アグニとの戦いが中断され、謀反に出た犯罪者三人衆はユダとその他の兵士達にパワードスーツの効果を発揮するまもなく始末されてしまう。そして、奴隷解放にいそしむアグニは、なぜか復讐理由だった妹ルナにそっくりのユダと戦う羽目になり、複雑な心境に陥いってしまう。

そこに当初の復讐相手であるドマが現れ、怒りをぶつけようとするも、ドマも今のべヘムドルグのやり方に納得が行っていない同じ思想の持ち主だという事に気付き、さらに複雑な心境に陥る。アグニは、どうしていいかわからないとたぶんここで泣き出す。ガチムチの成人男性であるアグニだが、大事な時期を火達磨になって過ごしている為、精神年齢は割りと少年。なので仕方ない。

そんな中トガタは、当初の予定とは全く違った展開にキレる。しかし奴隷解放の映像を撮影出来たり、アグニの感情の動きに満足して、結果的に満足する。

ここまでで大体25話だろうか。ちなみに今話でアグニがネネト相手に言った「俺もよく嘘をついた」の嘘は、ルナに対して妹だから大切にしているという感情の部分。本当は、妹とか関係なく一人の女性として好きだったという事だろう。

とりあえず、この予想の第一歩目である“少年を助けて、知らないおじさんにサンの場所を教えてもらう”は、9月12日に配信予定だ。

(沢野奈津夫)