「エンジニアが足りない」多くの企業の採用担当や、開発現場から聞こえてくる言葉だ。

優秀なエンジニアを採用し、定着させる為に、どの企業もアイデアを凝らし様々な取り組みを行っている。

そんな中、エンジニアの採用に困っていない会社があるという。

多言語開発ツール「WOVN.io(ウォーブンドットアイオー)」を運営する、株式会社ミニマル・テクノロジーズだ。

サイトを多言語化できるツールを開発

WOVN.ioは、エンジニアの手を借りることなく、誰でも簡単に既存サイトが多言語化できるツール。

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通常、外国語対応サイトを作る場合は、Web制作会社に発注し、高額な予算と時間をかけて制作するのが一般的となる。

しかしWOVN.ioを利用すれば、その作業が最短5分で完了し、27カ国語まで対応されるという。

世界中からエンジニアが集まる

ミニマル・テクノロジーズでは14名いる社員の半数が外国籍。

エンジニア仕事風景

積極的に採用をかけているわけではなく、WOVN.ioというプロダクトに興味を持つエンジニアが集まっているそうだ。

世界で勝負できるプロダクトが魅力

ミニマル・テクノロジーズで働くフランス人エンジニアのアドリアン氏は、元々国立情報学研究所で自然言語処理の博士。

英語で出したWOVN.ioのリリースを見て興味を持ち、会社宛に手紙を送ったことが採用のきっかけになった。

「テクノロジーとランゲージ両方に興味があったのでWOVN.ioというプロダクトはとても魅力的だった」

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また、日本人エンジニアの杉中宏亮氏は、国内向けの業務システムを手がけていたが、世界で売れるものを作りたいと思い、ミニマル・テクノロジーズに応募。

プロダクトについて、開発者が無駄なことをしなくていいサービス(国際化は開発者の工数がすごくかかる)で、世界基準で作られていることに魅力を感じていると言う。

また、社内に外国人が多いこともメリットがあるようだ。

「日本の当たり前は通用しない。作るものが本当に必要かどうか必ず論理的に話し合って決めている」

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創業者の1人で開発リーダーのジェフ氏は、会社に欲しいエンジニアについて「パッションがあり、問題解決が大好き、ある分野で優れてる人」と語る。

新しい採用方法として、ハッカソンで見つけるというアイデアもあるようだ。

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現状、社員は全員日本に住んでいるが、会社としては働く時間・場所は自由にしてよいという環境になっている。

休みも自分で選べるので、帰省先(海外)や語学留学先からリモートワークを行なう場合もあるようだ。

広報の佐藤菜摘氏は「日本ももちろんですが、海外にも優秀なエンジニアの方はたくさんいるので、採用に関しては広い視野で人材を獲得したいと考えています」と語る。

WOVN.ioの今後については、「2020年の東京オリンピックに向けて、日本のWebサイトは大小関係なくWOVN.ioで多言語化されている、というのを当たり前にしたい。将来的には、グローバルマーケティング・プラットフォームとして、世界中で使って貰える事を目標としています」と説明している。

優秀なエンジニアの獲得には、「世界で勝負できるプロダクト」、「世界中から採用できる環境が整っていること」、「自然言語処理など技術的なトレンドを抑えている」、この3つがカギとなりそうだ。