9日、仏AFP通信は、6日にラオスで閉幕した東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議の議長声明で、南シナ海問題をめぐり対中国で結束できなかったことについて「中国の逆鱗に触れることを避けたためだ」とする記事を掲載した。資料写真。

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2016年9月9日、仏AFP通信は、6日にラオスで閉幕した東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議の議長声明で、南シナ海問題をめぐり対中国で結束できなかったことについて「中国の逆鱗に触れることを避けたためだ」とする記事を掲載した。参考消息網が伝えた。

中国による埋め立てが懸念されるスカボロー礁周辺を中国船が航行している写真について、米国は「特に変わった行動は確認されていない」と表明。中国と領有権を争うフィリピンのドゥテルテ大統領も、中国との対立を深めたくない姿勢を示した。親中国カンボジアのフン・セン首相も「最大の盟友である中国にプレッシャーをかけたくない」と改めて表明した。

ラオスでの首脳会議は南シナ海問題で突っ込んだ議論がなされず、議長声明は国連海洋法条約に基づく仲裁裁判の判決にも言及しなかった。中国との対決姿勢を鮮明にしなかったことで、南シナ海問題の解決は遠のいたともいえる。中でも中国に対して唯一強硬だったフィリピンが攻撃の矛先を収めたことは「中国の怒りを呼びたくない」とのASEANの方針を表したものといえる。(翻訳・編集/大宮)