9日、韓国の野党・国民の党代表を務めた安哲秀議員が、朴槿恵大統領の肝煎りで韓国各地に設置された創造経済革新センターを「国家公認の動物園」と表現したことに対し、各分野から反発の声が強まっている。写真は京畿創造経済革新センター。

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2016年9月9日、韓国・京郷新聞などによると、韓国の野党・国民の党代表を務めた安哲秀(アン・チョルス)議員が、朴槿恵(パク・クネ)大統領の肝煎りで韓国各地に設置された創造経済革新センターを「国家公認の動物園」と表現したことに対し、各分野から反発の声が強まっている。

安議員は3日(現地時間)、ドイツ・ベルリンで開かれた国際家電展示会(IFA)を見学した際、記者らに対し「創造経済革新センターは、国家が公認しつくった動物園のようなものだ。政府がわが国の現実についていかに核心的な問題を把握できていないかを象徴的に示している」と発言した。安議員が「現実」と指摘するのは、韓国の中小企業やベンチャー企業の成功率の低さや、その背景にある大企業中心の垂直的な構造だ。新生企業は生存するために大企業との契約を避けられない。だが大企業が望む通りの独占契約を結んだ瞬間から、大企業という鉄のおりに閉じ込められた「動物」となり果て、発展できなくなるというのだ。

その上で安議員は、全国17の創造経済革新センターの設置は動物園構造を打破するための絶好の機会だったにもかかわらず、政府がセンターごとの独占権限を大企業に与えたため、結果的に「国家公認の動物園」が出来上がったと指摘した。

これに対し中央政府機関から批判の声が上がっているほか、ソウルなどの創造経済革新センター長は意見書を出し「安議員の発言は努力する若い起業家らをおとしめるもの」と反発している。しかし、韓国のネットユーザーは安議員の発言に賛同する意見が多く寄せられている。

「韓国自体が動物の国みたいなものだ」
「怒るのは図星だからだよ」
「大企業がベンチャー企業から搾取してるのは事実だ」
「まったく正しい指摘じゃないか」

「創造経済革新センターはあるが、そこに創造はない。ただの天下りの着地点だろ」
「まず創造経済の成果が何なのかを明らかにすべきだ」
「これで反発する人間に創造経済の本質が何かと聞いたら、きっと何も言えないだろう」

「厳しいことを言われたら気分は良くないだろうけど、現実を直視して発展し、汚名をそそごうと努力すべきだ。批判もできないように人の口をふさぐのは、天下り役人の典型的なやり方」
「健全な批判に対して考えもせず、自分の意見と違えばすぐ反対。先進国にはまだ遠いな」(翻訳・編集/吉金)