ドイツを代表する観光都市ハイデルベルク。

この街の象徴が、ドイツ三大名城にも数えられる古城、ハイデルベルク城です。

ネッカー川と旧市街を見下ろす高台にある城に行くには、坂道を歩いてのぼる以外に、市庁舎の近くの乗り場からケーブルカーを利用する方法があります。

城の入場料には城までのケーブルカー運賃も含まれているので、その後の街歩きのために体力を温存したいなら、ケーブルカーの利用がおすすめです。

ここが城の入口となる門。この先に入場せず、徒歩で城の周辺を散策するだけなら無料でも楽しめます。また、城の建物内部を見学するには、城の入場料とは別に追加料金を支払い、ガイドツアーに参加する必要があります。

ハイデルベルク城は13〜16世紀にかけて、プファルツ選帝侯の居城として建てられました。建設以来拡張が繰り返され、ゴシック、ルネッサンス、バロックなどさまざまな建築様式が混じり合った建築物となりました。

三十年戦争やプファルツ継承戦争、火事などで破壊され、都度修復が行われましたが、18世紀に廃城となり、なかば廃墟のような姿をしています。

「ヨーロッパの城」と聞いてイメージするような華やかなお城ではありませんが、わびさびを感じさせるこの姿だからこそ、情緒あふれるハイデルベルクの風景と見事に調和するのです。

城門をくぐった正面に建つフリードリヒ館は、ドイツ・ルネッサンス様式を代表する名建築。マンハイムの創設者である選帝侯フリードリヒ4世にちなんで名付けられました。

細やかな技巧が凝らされた姿は、現在見られるハイデルベルク城の建築物のなかで、もっとも保存状態が良く、壮麗なものです。

フリードリヒ館のバルコニーからの眺めも必見。街を囲む山々と、赤茶色の旧市街がつくりあげる風景は、心に染み入る美しさです。

もうひとつハイデルベルク城の名物となっているのが、世界最大のワイン樽。歴史を感じさせるワインセラーの地下に、なんと22万リットルという途方もない大きさのワイン樽が鎮座しています。

大きすぎて全体を写真に収めることができないほど。予想以上の大きさに、思わず声を上げずにはいられません。

これはちょうど樽の真上にいる状態。かなりの高さがあり、その迫力に圧倒されてしまいます。

こちらのワインセラーでは、ワインの試飲や購入もできるので、ワインの名産地であるネッカー渓谷のワインを楽しんでみてはいかがでしょうか。
オットーハインリヒ館には、中世から近代までのドイツの薬学の歴史を学べる「ドイツ薬事博物館」があり、城の入場券を持っていれば無料で見学することができます。

昔の薬局の再現や、薬として使われた動植物などが展示されており、現在も自然療法がさかんなドイツらしい内容に興味をそそられるはずです。

派手さはないものの、噛めば噛むほど味が出るような情緒が感じられるハイデルベルク城。あなたも、古城ならではのロマンを味わいに、出かけませんか。

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