すでに先行予約を開始している新型スバル・インプレッサ。最大の注目は、新世代の「SUBARU GLOBAL PLATFORM」を初採用した走りはどうか? という点でしょう。

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今秋の正式発表を前にして、プロトタイプではありますが、新型インプレッサを試乗する機会がありました。場所は伊豆にあるサイクルスポーツセンターで、自転車の試乗のために作られた1周約5kmのクローズドコース。

急な上り坂、回り込みながら減速する急坂など大小様々なコーナーがあり、とにかく起伏に富んでいるためハンドリングを試すには格好のステージです。

試乗車は直噴化された2.0Lのみで、駆動方式はAWD。17インチと18インチを2回ずつ交互に乗り比べたほか、比較のため現行ハッチバックを1回試乗しました。

タイヤサイズを問わず最大の驚きは、「よく曲がり、乗り心地も良いこと」。コーナーの出口が見えない、回り込むようなコーナーでもグイグイと曲がっていきます。

新プラットフォームによりボディ剛性が向上しているだけでなく、前後のバランスの良さも明らか。ボディの傾き(ロール)の少なさや、ロールの出方も急にグラリとするものではなく、ステアリングを戻してからの揺り戻しも抑制されています。リヤスタビを車体に取り付けるという手間を踏んだ価値は大。

乗り心地に関しては、クローズドコースなので参考程度ではあるものの、十分以上に快適。スバルのA型は、車種を問わず傾向として硬いことが多いのですが、これなら欧州Cセグメント車と比べてもトップクラスといえます。

17インチと18インチとでは、燃費(転がり性能)重視の前者の方が当たりがマイルドで、グリップやウェット、ブレーキ性能などを主に重視したという後者はコーナーでより踏ん張る感じもありますが、とくに中低速域の微小な突き上げも感じられました。

直噴化された2.0LエンジンとCVTであるリニアトロニックの改良も想像以上の完成度で、同コースで感じたのは立ち上がりの鋭さ。そのエンジンは、軽量化や直噴化をはじめ、圧縮比向上、タンブル強化やフリクションの低減などが盛り込まれています。

CVTのリニアトロニックは、トルコンを6.8kg(オイル込み)減とすることでイナーシャを58%減、フロントデフの溶接化(下の写真。左が新型、右が現行用)で1kgの軽量化などが盛り込まれているのと、最近スバルが採り入れているオートステップ変速もスムーズな走りに貢献しているのは間違いないでしょう。

「よく曲がるのに、ふらつかない」、「乗り心地もいい」というクルマはひとつ上のDセグメント車などにもあります。しかし、Cセグメントでは国産、輸入車を問わず、現時点で最高レベルの仕上がりといえます。

(文/塚田勝弘 写真/前田惠介、塚田勝弘)

新型スバル・インプレッサ(プロトタイプ)のハンドリング、乗り心地は同クラス世界トップレベル!?(http://clicccar.com/2016/09/10/398531/)