8日、甘粛省出身の男が4月2日から13日の間に女性2人を殺害し、その遺体を陝西省北部で冥婚の花嫁として売り飛ばして利益を得ていたことが明らかになった。写真は神木県。

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2016年9月8日、中国小康網によると、甘粛省出身の男が4月2日から13日の間に女性2人を殺害し、その遺体を陝西省北部で冥婚の花嫁として売り飛ばして利益を得ていたことが明らかになった。容疑者の男は警察に身柄を拘束され、取り調べを受けている。

未婚のまま亡くなった人は先祖と同じ墓に入ることができず、死後も浮かばれないため、一族の繁栄を妨げると恐れがあるとされることから、死者同士、あるいは死者と生者を結婚させる「冥婚」の儀式を行う風習が今も中国の一部に残っている。

47歳で世を去った王桂英(ワン・グイイン)さんは4月2日、隣の県の窰洞(洞窟住居)で殺害され、遺体は陝西省神木県に運ばれ、4万200元(約60万円)の値段で、現地のすでに亡くなって2年たっている村の男性の“花嫁”にさせられた。

殺害された桂英さんは、いったん埋葬され、墓も建てられた後、遺体を掘り起こされ、神木県の劉家溝村で“花嫁”となり、冥婚の儀式が行われた。“新郎”の兄・劉鳳祥(リウ・フォンシアン)さんは、「死んだ弟に妻を娶(めと)らせて、先祖代々の墓に入る資格を与えてやりたい」という願いをようやくかなえられた。

ところが、それからわずか19日後、墓は再び掘り返され、王桂英さんの遺体は警察によって保護されることとなった。劉鳳祥さんは弟の花嫁がどのように用意されたのかは聞かされておらず、弟の墓前で「私たちはだまされていた」と話した。

桂英さんを殺害したのは「大胡子(ひげもじゃ)」という通り名を持つ男・馬祟華(マー・チョンホア)。60歳を過ぎたこの男は、「病気で世を去ったばかりのいとこだ」と偽って、その遺体を引き渡したという。同様の手口でもう1人の女性を殺害し、やはり遺体を“花嫁”として売り飛ばしていたことが明らかになっている。

警察当局は、事件にかかわった運転手なども含め、容疑者3人を逮捕し、実態の解明に向けてさらなる取り調べを行っている。(翻訳・編集/岡田)