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グローバルな規模でインターネットに接続される「モノ」の数は増加の一途をたどっており、実に新規にインターネットに接続するモノの数は、人間が新規にインターネットに接続する6倍以上に達しているといわれる。しかし、半導体市場調査会社である米IC Insightsは9月7日(米国時間)、今後のIoT向け半導体の売り上げ予測の下方修正を行った。

この主な原因は、スマートシティ(Connected Citeis)向け半導体(スマートメータやインフラなど)の売り上げが予想ほど伸びそうにないからである。

その結果、同社は2019年のIoT向け半導体の売上高予測を2015年の予測値である311億ドルから296億ドルへと引き下げ、2014年から2019年までの年平均成長率も、同21.1%から19.1%へと下方修正した。2016年のIoT向け半導体の売上高は184億ドル規模で、前年比で19%増と予測される(図1参照)。

今回の新たな予測では、Connected Citeis分野の2014年から2019年にかけての平均成長率を以前の15.5%から12.9%へ下方修正した点が最も顕著な修正となる。

○コネクテッドカー向け半導体は上方修正

一方で、つながる自動車(Connected Car:コネクテッドカー)分野の年平均成長率は、以前の31.2%から36.7%へと上方修正が為されている。2019年時点のConnected Citeis向け半導体の売上高は157億ドル、Connected Car向けは17億ドル(以前の予測では14億ドル)と予測される。Connected Citeis向け半導体の市場は、Connected Car向け市場に比べて一桁大きいため、いかにConnected Car向け半導体市場が急成長しようとも、Connected Citeis向け半導体市場の下方修正分を補えないため、IoT向け半導体市場全体の予測は下方修正となってしまった。

なお、2016年のConnected Citeis向け半導体の売上高は前年比15%増となる114億ドルで、Connected Car向けは前年比66%増となる7憶8700万ドルと予測される。

○他のカテゴリは従来からの予測通り

IC Insightsはウェアラブルシステム向け半導体の売上高もわずかに上方修正している。2015年の第2四半期に Appleがスマートウォッチ市場へ参入したため、ウェアラブル市場は2015年に421%も高騰した後、2016年には、前年比22%増加の約22億ドルへと達する見込みだ。スマートホーム向け、および産業機器ネットワーク向け半導体の予測は以前と変わらず、それぞれの2016年の規模は同26%増となる5億4500万ドル、同22%増となる35億ドルに達すると予測されるほか、産業機器ネットワーク向け半導体は2014年に23億ドルだったが、年率25.7%で成長し2019年に73億ドルに達すると予測される。

(服部毅)