写真撮影/末吉陽子

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遮光や目隠しのため、窓の内側に取り付けるブラインド。おしゃれなイメージがあるものの、賃貸などではカーテンレールがすでに設置されていることから、ブラインドではなくカーテンを選ぶ人が多いかもしれません。しかし、実はカーテンレールがついたままでも簡単に設置する方法もあるのだとか。最近のブラインドの特徴、選び方などとともに紹介します。

カーテンにはないブラインドの特徴はズバリ“調光”

お話を聞いたのは、ブラインドメーカー大手・立川ブラインド工業の稲垣可奈子さん。イタリアのベニスが発祥といわれるブラインドは、「デザインだけではなく、実はとても優れた機能をもっているんです」とのこと。

「大きな特徴のひとつが『効率の良さ』です。スラット(ブラインドの羽根)の開閉で光を調整し暗くしたり明るくしたりできるので、光を手軽に、そして細かく加減することが可能になります。例えば、スラットの角度を上向きに変えて、スラット自体に光を反射させることで、天井の方に光を拡散させることができるんですね。そうすると、天気がいい日は照明がいらないくらい室内が明るくなるので消費電力の節約になります。

また、高層マンションが隣接している場合、上からの視線も結構気になるのですが、スラットを全部閉めずに角度を変えるだけで、適度な明るさを保ちながら目隠しが可能になります」(稲垣さん、以下同)

裏を返せば部屋を真っ暗にするのは、若干苦手なのかも? 夜中の光漏れも気になるところですが……。

「一般的なブラインドは、昇降コードを通す穴から光が漏れるため、100%の遮光は難しいのですが、取り付け方や製品によっては解消されます。窓枠を覆う形でブラインドを取り付けることもできますし、薄いレースのカーテンをブラインドに換えて、分厚くて遮光性の高いカーテンで覆う二重掛けというやり方もあります。また、最近では、スラットに穴のあいていない遮蔽性に優れたブラインド(画像1)もあります。これらは、遮光性を高めるとともに、断熱効果も上がるため、大変機能的です」

【画像1】とくに白いブラインドはより光を反射してくれるので、目隠しをしながら太陽光をしっかりお部屋に取り込んだり、熱を反射できたりするそう(写真提供/立川ブラインド工業)

【画像1】とくに白いブラインドはより光を反射してくれるので、目隠しをしながら太陽光をしっかりお部屋に取り込んだり、熱を反射できたりするそう(写真提供/立川ブラインド工業)

ちなみに、最近トレンドのブラインドはあるのでしょうか?

「昔の住宅では、窓も小さかったため15mm幅のブラインドが売れ筋だったのですが、最近は大きい窓が好まれており、太いタイプのほうが人気です。とくに25mm幅のブラインドが売れていますね。大きな窓では、スラットの幅が広いほうがバランスは良くなりますし、掃除もしやすくなるというメリットがあると思います。素材でいうと、今は木製のブラインドが人気ですね」

【画像2】稲垣さんおすすめのブラインドコーディネートテクニックは「木製ブラインドの前に、ふわっとしたオーガンジーのようなレースカーテンを取り付けること」。ナチュラルなテイストがとても素敵だ(写真提供/立川ブラインド工業)

【画像2】稲垣さんおすすめのブラインドコーディネートテクニックは「木製ブラインドの前に、ふわっとしたオーガンジーのようなレースカーテンを取り付けること」。ナチュラルなテイストがとても素敵だ(写真提供/立川ブラインド工業)

また、気になる断熱性については、「高断熱をうたったカーテンにくらべると性能は落ちるものの、一般的なカーテンと比較すれば遜色はありません。ブラインドを引き上げる収納部分にボックスをつけていただくと冷気が入りません。また、価格は少し上がるのですが、断熱性にこだわったブラインドもあります」とのこと。

じつは簡単に取り付けられるブラインド

また、ブラインドの取り付け方ですが、意外にもカーテンレールを活かすことができるそう。

「『カーテンレールビス』という部品を使用することで、カーテンレールにブラインドを取り付けることができます。そのため、賃貸のアパートやマンションなど、カーテンレールが付いたままのお部屋でも、取り外すことなくブラインドを設置することができます」

【画像3】一人でも簡単に取り付けられるカーテンレールビスは、販売店によってはブラインドと一緒に注文すると無料で同梱されるが、別に注文する場合は一般的にひとつあたり数十円で購入できる(写真提供/立川ブラインド工業)

【画像3】一人でも簡単に取り付けられるカーテンレールビスは、販売店によってはブラインドと一緒に注文すると無料で同梱されるが、別に注文する場合は一般的にひとつあたり数十円で購入できる(写真提供/立川ブラインド工業)

カーテンレールがない通常の額縁に取り付ける場合、「製品に付属されているのは木ビスですので、1cm以上の厚みの木下地がある場所でしたら、プラスドライバーで簡単に取り付けることができます」と稲垣さん。

ブラインドといってもその特徴はさまざま。まずは、自分が重視したいポイントを整理することが大事なのだとか。

「皆さんブラインドを選ぶときには、いろいろな目的で購入されます。インテリア性や遮光性、断熱性など一番重視したいポイントに合ったブラインドを見つけていただきたいです。今はカラフルなものから、別々の素材を組み合わせたものまで、いろいろな種類がありますのでコーディネートの幅も広がるはずです」

【画像4】タチカワブラインドのショールームでは1000種類以上のブラインドやロールスクリーンを展示。スタッフがオーダーメイドブラインドの相談にも乗ってくれる(写真撮影/末吉陽子)

【画像4】タチカワブラインドのショールームでは1000種類以上のブラインドやロールスクリーンを展示。スタッフがオーダーメイドブラインドの相談にも乗ってくれる(写真撮影/末吉陽子)

気になる価格は既製品のカーテンに比べれば少し高くなりますが、デザイン性だけではなく、その機能性にも注目することでブラインドの魅力がより分かります。カーテンにするか、ブラインドにするかお悩み中の方はぜひご参考あれ!

●取材協力
立川ブラインド