防衛省は8月31日、2017年度の防衛予算要求金額を過去最高の5兆1685億円とすることを決定した。尖閣諸島や南シナ海の問題で日本と対立する中国の国内では、日本の防衛予算増加に対する懸念や批判が強まっているようだ。中国メディア・和訊網は5日「日本はまさに4つの大きな悪循環に陥っている」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 防衛省は8月31日、2017年度の防衛予算要求金額を過去最高の5兆1685億円とすることを決定した。尖閣諸島や南シナ海の問題で日本と対立する中国の国内では、日本の防衛予算増加に対する懸念や批判が強まっているようだ。中国メディア・和訊網は5日「日本はまさに4つの大きな悪循環に陥っている」とする記事を掲載した。

 記事が示した4つの悪循環とは、「政治構造上の悪循環」、「経済発展上の悪循環」、「対中政策上の悪循環」、「日米関係上の悪循環」だ。「政治構造上の悪循環」では、民主国家と称しておきながら米国のような2大政党による均衡が実現したことはなく、今は改憲勢力が参議院の3分の2を占めていると説明。過半数の国民が改憲に反対しているにもかかわらず、安倍政権の更なる誘導によって「日本が上から下まで右傾化する」という悪循環が起きているとした。

 また、「経済発展上の悪循環」では、アベノミクスは「軍国主義化を成し遂げるための表面的なもの、超短期的なもの」であると解説。経済の悪循環を放置し、再び対外拡張を求める口実にする可能性すらあると論じている。「対中政策上の悪循環」では「中国脅威論」を煽り立てることによる軍備の増強を批判し、「日米関係上の悪循環」では米国が「中国を抑えるうえで日本の改憲、軍拡を指示せざるを得ない、『縛り』を緩めた日本の未来について憂慮を抱いている」と説明した。

 記事は、この4つの悪循環が日本国内で加速、さらには暴走しているとするとともに「悲しいことに、日本国内にはその暴走を止める力がすでに存在しない」と指摘。日本の「暴走」は中国を含む地域全体の悪循環を招き、安全問題もさらに悪化することになるとの危惧を示した。

 今の国家間の関係は、単純に友好と対立のいずれかで語れるほど単純なものではない。日中間においても友好的な部分もあるし、意見の相違や対立で解決の糸口が見えない点もある。最近の中国メディアにおいては後者の情報を積極的に流す傾向が伺えるが、中国政府の現在の姿勢が大きく影響していると言えるだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)