地歌舞伎は入場無料だが、気持ち程度のご祝儀を用意しておくと喜ばれる

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有馬、草津と共に、日本三名泉と称される岐阜県の下呂温泉。その歴史は古く、約1000年前に湧出したのがはじまりと言われている。そんな人気の下呂温泉で、この秋行われる2つのイベントを紹介。

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10月8日(土)に下呂温泉神社周辺で開催されるのが、「下呂温泉神社例祭」。温泉の恵みへの感謝、先人たちの功績を称えるとともに、下呂温泉の益々の発展を祈願するものだ。

スタートは10時25分の参進行列から。下呂駅から森水無八幡神社を経て下呂温泉神社へと行列が進み、下呂温泉神社にて例祭が行われる。その後は振る舞い酒や獅子舞、芸妓連奉納舞などが賑やかに行われるが、注目は紅白だんごやお菓子をまく「せんごまき」。だんごの中には1万円分の下呂温泉宿泊補助券が入っているものもある。

もうひとつの注目イベントは、11月2日(水)・3日(祝)に行われる「白雲座歌舞伎定期公演」。下呂市内には「鳳凰座」「白雲座」という2か所の地歌舞伎が残っており、今回は「白雲座」が毎年行っている定期公演にあたる。

「白雲座」は、1890(明治23)年に興業を開始。切妻造・妻入の建築様式を用いた劇場型芝居小屋で、国の重要有形民俗文化財に指定されている。舞台には直径5.4mのコマ回し式の回り舞台が設置されており、その雰囲気を楽しむだけでも一興だ。

今年の演目はまだ発表されていないが、昨年は「源平魁躑躅扇屋熊谷 扇屋の場から五条橋の場まで」「源平咲分牡丹景清 畠山重忠館の場 二場」などを上演。入場無料なので気軽に立ち寄りたい。【東京ウォーカー】