八坂神社の象徴・西楼門。門前のサツキも美しいことで有名

写真拡大

素戔嗚尊(すさのをのみこと)・櫛稲田姫命(くしなだひめのみこと)・八柱御(やはしらのみ)子神(こがみ)を祭神とし、全国にある八坂神社や素戔嗚尊を祭神とする約2300社の総本社。日本3大祭りの一つ、豪壮かつ華麗な祇園祭は、869(貞観11)年の疫病流行の際、八坂神社の神にお祈りしたことが始まりで、地元では“祇園さん”の名で親しまれている。境内には平忠盛のエピソードが残る忠盛燈籠や、縁結びの神様・大國主社、美の神様で知られる美御前社(うつくしごぜんしゃ)などがあり、全国から参拝者が訪れる。

■ 文化財

<西楼門(重要文化財)>東大路通に面する門で、その美しい姿から八坂神社の象徴として有名。

<本殿(重要文化財)>“祇園造”と呼ばれる神社建築の一様式で、平成の大修造営に伴い修復された。本殿の建築様式としては日本最大。

<石鳥居(重要文化財)> 上下2石をつなぐ柱に、頂部、笠木石の両端は鋭角に切られた江戸初期の形式。

■ ご利益▼商売繁昌、家内安全、厄よけなど

<美御前社>素戔嗚尊と天照大神の子で女の神様・宗像三女神を祀る。祇園の湧き水・美容水を肌につけて参拝すると美人になると言われる。

<疫神社>“蘇民将来子孫也”の護符により災厄から免れると言われる。疫病退散を願おう。

<蛭子社>商売繁昌の神様を祀る社。八坂神社の蛭子社は歴史も古く、1月9日にはえびす船の巡行も。

■ ライトアップ

<東山花灯路>(3月)の期間中にライトアップが行われる。東大路通に面した西楼門のライトアップに加え、境内108の灯籠に灯りがともる。昼間は重要文化財の本殿が特別に拝観できる。料金500円。

■ 混雑状況

<昼>京都随一の観光スポットとあって週末やGWは混雑が。早朝などにゆっくり参拝しよう。

<夜>東山花灯路期間中は非常に混雑するので、日没前には境内に入っておきたい。

■ 紅葉

カエデなど本数不明。見ごろ11月下旬。西楼門から境内に入り、本殿の裏あたりの小径に紅葉のトンネルがあるのでチェック。

■ 桜

ソメイヨシノなど本数不明。見ごろ4月上旬。南楼門の両側に見事な桜が咲く。門の鮮やかな朱色と薄紅色の桜が共演する春景色は必見。

■ 年中行事

<2月>節分祭/四歌街の舞妓・芸妓の舞踊を奉納後、厄よけなどを祈る豆まきが行われる。

<3月>祈年祭(大祭)/五穀豊穣を祈る祭典。舞殿にて浦安の舞を奉奏する。

<7月>祇園祭/7月の1か月に及ぶ祭礼。7月17日・24日の山鉾巡行がハイライト。

【関西ウォーカー編集部】