コーリャン酒の瓶3千本でアートな塀製作、地域に活力を注入/台湾・金門

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(金門 8日 中央社)離島・金門の名産品、コーリャン酒の空き瓶約3000本で作られた塀のアートがこのほど、盤山村落に登場した。手掛けたのは、地域再生に取り組む金門出身の翁紹輝さんとチームのメンバー。翁さんは、塀画を通じて地域を活性化できればと願っている。

大学院で都市計画について学んだ金門出身の翁紹輝さんは昨年、同村落にある大きな排水溝にカラフルなペイントを施す取り組みを実施。この取り組みは話題となり、住民や観光客の注目を集めた。

今年は「金門島嶼村落発展協会理事長」として、空き瓶を使ったアートの製作を実施。近年、台湾各地では地域活性化を目的とした壁画のペイントが競うように行われているが、翁さんはこれに対し、否定的な考えを示す。ビン南式建築の美しさは壁面の紋様にあり、上から色が塗られてしまうと、永遠に復元できなくなるからだ。(ビン=門がまえに虫)

空き瓶アートの構想は、地域の産業と伝統的な要素を融合させたいとの考えから生まれた。そして、都市計画を専攻する金門大の学生5人が協会に実習に訪れたのを機に具現化した。

製作期間は2カ月。瓶に色付けした後、壁画設置場所に並べるという作業を行い、使った瓶の数は2900本以上に上る。瓶はリサイクル場で購入し、費用は1万台湾元(約3万2500円)弱。また、コンクリート注入にも9万元余り(約29万2200円)がかかった。

完成した塀面の3分の1には赤と白で「金門」の字が描かれ、その隣には金門島で魔除けとして親しまれているシーサー(風獅爺)の顔が浮かび上がっている。

(黄慧敏/編集:名切千絵)