海水浴シーズンが終わりを迎え、海岸でも風で秋を感じる日が多くなってきました。暑さはまだまだ残るものの、日差しが和らぐ時間帯に散歩がてらビーチコーミングを楽しんでみてはいかがですか? ビーチコーミングは「Beach combing」という表記で、櫛で梳かすように海岸を歩き、打ち上がった漂流物を観察したり拾い上げることです。ビーチコーミングの元々は、売り物として価値のあるものを探すことなので、骨董品として取り扱われる高価なものに出会えるチャンスもあるかもしれませんね!? もちろん、一般的にはゴミとして扱われるものがほとんどですが、海をきれいにする気持ちにプラスして、珍しい漂流物との出会いに期待する遊び心があると、海の散歩もよりワクワクするのではないでしょうか!?


ビーチコーミングで得られるお宝は多岐にわたる

ビーチコーミングで出会える漂流物のお宝は様々で、難破船や船の部品、流木、貝、サンゴ、石、シーグラス、陶片、種子、化石、海藻、瓶や生活用品などです。それらは標本にされたり、人の手によって加工され装飾品やオブジェとして美術品に生まれ変わるものもあります。ビーチコーミングの起源は、売り物になりそうなものを収集するために行われていたので、骨董や収集家の間では知れ渡った収集方法ですが、最近では海浜美化への取組みを楽しくする方法として認知されていたり、ナチュラルな生活スタイルへの回帰が海での楽しみ方のひとつとしてビーチコーミングに注目する人々が増えているようです。


まずは、ビーチコーミングすることを楽しむ!

海岸でお散歩しながら、まずはどんな漂流物に会えるのかを楽しんでみる、それがビーチコーミングです。シーグラスやサンゴなどは、それを手に取るだけでも美しい形や綺麗な色にきっと心が躍ります。珍しい種子を発見したならば、それはどんな場所から流れ着いてここにあるのかなど、眺めて想いを膨らませてみるのも、楽しみ方のひとつです。海のゴミ問題に対する意識や、拾い集めたもので新しいものを創ることを起点に考えてしまうと、敷居が高く感じられてしまうので、とにかく海岸でのお散歩を楽しみながら、ビーチコーミングでさらにワクワクしてみることをお勧めいたします。また、出会ったお宝は水洗いで砂や汚れを落とし、物によっては2,3日水につけて塩を抜き、完全に乾燥させます。特に本格的な生き物の採集をした場合はしっかりとした対処が必要なので、専門書などで調べることをお勧めいたします。


海浜美化を訴える方々のビーチコーミング

もちろん、漂流物の採集に留まらず、ビーチコーミングをアート創作の手段として海浜美化への活動にまで発展させている方々もいます。海岸漂着物を海からの贈り物と考え、シーボーンアートと呼び、それらを使って創作することで海の状況を再度認識してもらいたいという想いのもとに活動をされているNPO日本渚の美術協会。また、同じく海の現状を伝えるべく、海で拾い集めたものからアートと実用性を兼ねた創作物を発表するプロジェクトを掲げ活動されていたデザイナーのヨーガン・レール氏(2014年に亡くなられました)もその世界では知られた存在でした。


ビーチコーミングで楽しみながら、海の美化にも貢献!?

海は海水浴シーズンしか行った事がないという方も、海の環境に関心をお持ちの方も、まずは秋の浜辺にお散歩に出てみてはいかがですか? 海辺を歩きながらビーチコーミングで新しい発見をしたり楽しく遊んでいるうちに、海の美化に貢献していることにもなるかも知れませんね。特にこれからの時期は季節風の影響を受け漂着物が多くなる日本海側がお勧めですよ!