1981年の誕生以来、高級インスタント麺の代表ブランドとして君臨し続ける明星食品の「中華三昧」。その35周年を記念して生まれた記念麺の一つが『明星 中華三昧PREMIUM 銀座アスター監修 とろみ醤油麺』。先だって紹介した「明星 中華三昧PREMIUM 黒胡麻担々麺」と同時発売だ。

■「銀座アスター」の定番メニュー・アスター麺を彷彿とさせるが…

全国展開する昭和元年創業の中国料理専門店「中国名菜 銀座アスター」監修と言うのが、とにかく気になった記者。大好きな店の一つで、店舗によって味のばらつきは多少あるが、比較的安価で鉄板な美味しさからお気に入りなのが「アスター麺」というメニュー。


明星食品の『明星 中華三昧PREMIUM 銀座アスター監修 とろみ醤油麺』(93gうち麺65g・希望小売価格 税抜205円・2016年8月29日発売)を見たときに、とろみがついてて醤油味ということは、まさかのアスター麺のカップ麺化か!? と色めき立ってしまった。それでは検証していくこととしよう。

■ ダシの概念がないのが中国料理店の麺メニュー


ただその前に改めてラーメンと中国料理店の麺メニューの違いを明らかにしておこう。ラーメンは日本で独自進化したメニューであり、中華なテイストでありながら鶏ガラや豚骨、魚介などの丁寧にダシを取る文化によって仕上がったもの。一方中国料理は基本的にはダシは重視しない文化。したがって上に乗せるあんかけなどで美味しさを生むのが主な仕掛けだ。

そして「中華三昧」はずっと、後者の中国料理店の麺メニューを商品展開してきた。なので「中国名菜 銀座アスター」監修というのは実に自然な流れ。実際問題として記者はラーメンが食べたい時と、中国料理店の麺メニューを食べたい時は明らかに違い、互換性は無い。

■ ニンニクの効いたシャープな味わいはラーメン・ファンも美味しく感じるはず


麺はノンフライタイプで弾力があって瑞々しいタイプ。かやくにはチャーシューチップ、キャベツ、チンゲン菜、ニンジン、シイタケをラインナップ。湯入れは5分。かやくは先入れ。


蒸した後にまずノンフライ麺のお約束として、麺をほぐす。そこに粉末スープから先に投入。しっかり溶かしてから液体スープを入れる。液体は油がほとんどだが、最後に隠し味の味噌が見える。


立ち上る香りは結構ニンニクの効いたシャープな醤油風味。中国麺的な保守的な香りを予想していたが、違う。コラーゲン2000mgということで、ふんわり卵の浮かぶスープはかなり脂っぽい仕上がり。一口飲んでみると、日本人の舌に合わせるためか、チキン、オイスター、アサリのダシがしっかり効いていた。香味野菜がかなり大量に投入されているようで、なかなかにややこしい美味しさ。


そのまま麺をすすると、貝の滋味ごと口の中に入ってきて、非常にうまい。そうした合わせ技の高級感のある味わいは、どこかしらアスター麺の印象に近い。もちろん麺の太さも違うし、仕上がりはここまでシャープではないが、美味しさはどこかで共通していると思う。


オススメは、今日はラーメンでなく中国料理店の麺メニューの味が欲しいと思い立った時に食べること。『明星 中華三昧PREMIUM 銀座アスター監修 とろみ醤油麺』は約200円と安価ながら、そうした高級感あふれる滋味たっぷりの美味しさを体験させてくれる。麺65gはあっという間に食べきってしまい、お代わりをしたくなった。