再放送実現なるか

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SMAPの解散発表以降、多くのファンらが再放送を熱望しているテレビ番組がある。NHKで2011年に放送された「プロフェッショナル 仕事の流儀 SMAPスペシャル」だ。

デビュー20年のタイミングで行われたグループ初の長期密着ドキュメントは、当時大きな反響を呼んだ。「今こそ真摯に仕事と向き合う彼らの姿を多くの人に見てほしい」「本当の彼らを知ってもらいたい」――。ファンらはこんなメッセージを添えてNHKに再放送を求めている。

1日で1500件以上投稿された日も

番組は2011年10月10日に放送された。中国・北京で開催した初の海外公演や、震災被災地で行ったイベントの舞台裏を紹介する内容で、メンバーそれぞれが20年の「心の軌跡」を振り返る貴重なインタビューシーンもあった。番組は反響を呼び、約2か月後(12月24日)には未公開映像やロングインタビュー映像などを加えた「完全版」がBSプレミアムで放送された。

そんな両番組の名前が頻繁にツイートされるようになったのは、放送から約5年後――SMAPの分裂・解散騒動が起きた2016年1月以降のこと。ファンらは「SMAPの真摯な姿を多くの人に知ってもらいたい」との思いから、NHKが設置している再放送要望用のハッシュタグ「#NHK_rerun」を付けてツイートを投稿し始めたのだ。

その動きは8月14日の解散発表後に急拡大した。J-CASTニュース編集部がYahoo!リアルタイム検索で調べたところ、再放送希望ツイートは8月下旬から増え始め、9月5日には1500件以上が投稿された。多くの投稿には

「エンターテイナーとしての努力を是非多くの皆様に知って頂きたいです」
「今こそ真摯に仕事と向き合う彼らの姿を多くの人に見てほしい」
「本当の彼らを知ってもらいたい」
「今放送する意味、とてもあると思います」

といった熱いメッセージが添えられている。

再放送はあるのか、NHKに聞くと...

加えてファンらは、メールやハガキ等でも同様の要望をNHKに送っている。その成果はNHK広報局視聴者部が毎週発表している「週刊 みなさまの声」の中に現れている。

「週刊 みなさまの声」は、電話・メール・ファクシミリ・来訪対応で寄せられた視聴者の意見や要望などをまとめたもので、その中に「再放送希望の多かった番組」という項目がある。

8月22日〜28日版で、ここにSMAPの「プロフェッショナル-」が登場した。希望件数は96件で、282件でトップに掲載されたリオデジャネイロ五輪番組には及ばないが、5年も前に放送された番組が掲載されること自体、非常に珍しい。

そして、9月7日に発表された最新版(8月29日〜9月4日)では、「プロフェッショナル-」がついにトップに躍り出た。希望件数も前回の約10倍にあたる953件。さらに2番手にも、BSプレミアムの「完全版」が891件で掲載された。

ファンらが熱望している両番組の再放送はあるのか。J-CASTニュースは9月7日、現状での再放送検討の有無などについてNHK広報部に取材を申し込むと、直接の回答はなかったものの、「お寄せいただいた声なども(中略)再放送を検討する際の参考にさせていただいています」というコメントが返ってきた。