【長谷川豊】蓮舫さんの「二重国籍」は悪いは悪いんですけれど……そんなに『大問題』かなぁ……

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最近、言論プラットフォームのアゴラを中心に蓮舫氏の「二重国籍の問題」が取り上げられています。
逆にそれ以外の新聞などではそれほど大きくは取り上げられていません。まぁ、産経新聞ですし、自民党と相対する民進党のダメージになる報道はするのでしょうが……。

一応、アメリカで2年半生活してきた私の持っている知識だけを記します。

結論から書きますと、これは……多分蓮舫さん、そんなに悪くないんじゃないかなぁ……。

ええと、まず日本って、外務省がかなりいい加減過ぎると思っておいてください。確かに、アゴラで八幡和郎さんや池田信夫さんが指摘しているように、本来「二重国籍」ってのは日本では「ダメですよ」と言われているんですよね。「国籍法」って言う法律がありまして、そこに

「外国の国籍と日本の国籍を有する人は、22歳に達するまでにどちらかの国籍を選択する必要があります。選択しない場合は、日本の国籍を失うことがあります」

と書かれています。はい。もうちょっと専門的に見ます。

国籍法11条「外国の国籍を取得したときは、日本の国籍を失う」
同16条「日本国籍を選択した者は外国の国籍の離脱に努めなければならない」

なので、台湾籍が残っている可能性のある蓮舫さんは「違法状態なのではないか〜」と責められているわけです。

……まぁ、間違ってないです……理屈上は……。

で、現実的な実際の話をしますとですね、私の個人的な意見で申し訳ないんですけれど、
「この『国籍法』自体がザル法で欠陥法案です」
で結論はお終いです。

実際に、アメリカで生活しますと、二重国籍、三重国籍の日本人なんて、いくらでもいます。と、言うか、基本的に二重・三重の国籍を持っている……2枚も3枚もパスポートを持ってるんですけれど、そんな日本人の方がはるかに多いんです。

なんでそんなことになっているのか?

ある程度の年齢になるでしょ? で、日本人を選ぼうかな〜と思うとするでしょ? でも、例えばアメリカのニューヨークで生まれ育って、完全に身も心もアメリカナイズされてるとするでしょ? でも、両親は日本人ですよ、と。で、パスポートを両方持ってる、と。

国籍法の重要な点を忘れている人が多いんですけれど、この法律って、ただの「努力目標」なわけ。罰則ないんです。全然。ここが一番おかしな点。

例えば、青色発光ダイオードの中村教授。

彼は日本に呆れ、日本の様々なものに幻滅し、日本を捨ててアメリカに渡りアメリカのシチズンシップを取りました。

でも、日本のアホメディアはこぞって言ってたでしょ? 「日本人が取りました!」「日本の中村教授が取りました!」あれ、間違ってない訳です。だって、中村教授、恐らく日本国籍もまだ持ってらっしゃるし。要は「日本国籍を捨てるための手続きとか、誰もしてないからやってないはず」なんですよね。

外務省や法務省の規定通りに行けば、中村教授は「日本国籍を抜く努力」をしなきゃいけないわけです。でもね……そんなもん……

面倒くさいんです。

海外に住んでいる、もしくは二重の国籍になってる人たちから言わせれば、なんでそこまでしなきゃいけないんだよ、と。勝手にやれよ、自分たちが管理しやすいから言ってるだけなのにって。罰則もないのに、わざわざ二重の国籍の片方を除籍する手続きとか、正直言って超ヒマな時でもなければみんなやらないのが現実なんです。

蓮舫さんの場合、お父さんが手続きをしたとのこと。
そりゃそうですよね。相当専門的な言語も必要なので。

だとすると、パターン1としては「お父さんが実は面倒になって途中でやってなかったケース」とパターン2の「もう手続きは終わってるけれど、そんな証明書、手元にないし」のケース2パターンが考えられると思います。