360度開く地球の本が美しい......レーザーカッターが作り出した優美なデザインを日本の技術で再現した「360°BOOK」

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photo:Gottingham

まず、この写真を見てください。
まるで切り絵を重ねたような造形の地球に、白い波、そして遠くには満月を臨めます。

この作品、実は一冊の本なのです。

建築家の大野友資氏による『360°BOOK』シリーズの最新作『地球と月』。
地球と月がデザインされた表紙を開くと、緻密に計算されたページがひろがり、360度に開ききると、立体的な地球が登場します。

photo:Gottingham
↑『360°BOOK 地球と月』。著者:大野友資。青幻舎より10月発売。2500円(税別)。


photo:Gottingham

その美しさは、もはや芸術作品の域。
2次元の本から3次元に展開される鮮やかな世界にファンも多く、海外へのお土産にも人気の『富士山』や、童話をモチーフにした『白雪姫』が発売されています。

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↑『360°BOOK 富士山』。日本の国旗のような鮮やかな太陽をバックにに、雄大な富士山を表現。

『360°BOOK』は、元々は大野氏がレーザーカッターを用い、手作業で制作していた作品です。その後、レーザーカッターや3Dプリンターでモノ作りが楽しめるカフェ「FabCafe」が、"デジタルファブリケーション"の楽しさを伝えるため、新たに360° BOOKを使った『FabCafe Brand Book』を制作。レーザーカッターならではの繊細なカッティングや、新しい表現と発想が評価され、海外の有名な賞を受賞しています。

ちなみに、FabCafe Tokyoの印象的なエントランスも大野氏のデザインによるもの。
photo:FabCafe
↑「FabCafe Tokyo」のエントランス。飛騨の木材を組み木の技術を応用して組み上げ、二次元と三次元を融合させたデザインが特徴的。

360° BOOKでは、本として大量生産するにあたり、レーザーカッターならではのクオリティの再現や、ページを均等に開くために1ページずつ糸付けをするなど、完成するまでにはかなりの苦労があったとのこと。メイキングムービーが公開されているので、日本のモノ作りの技術が集結した工程をぜひチェックしてみてください。

よーく見ると、白い波にまじって、UFOらしきシルエットがあったりロケットが飛んでいたりと、作者の大野氏の遊び心もふんだんに盛り込まれています。


photo:Gottingham

じっくり見て、隠されたモチーフを探してみるのも楽しそう。プレゼントにもよいし、机の上に飾っても絵になります。