在バチカン大使館提供

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(アッシジ 7日 中央社)イタリア訪問中の陳建仁副総統は6日、フランシスコ会の創設者、聖フランシスコ生誕の地として知られる中部・アッシジを訪れ、世界と両岸(台湾と中国大陸)の平和のために祈った。

今回の外遊は4日にローマ法王庁(バチカン)で行われた故マザー・テレサの列聖式参列が主な目的。蔡英文総統の特使として派遣された陳氏は敬虔なカトリック信者で、洗礼名は現法王と同じフランシスコ。この名前はともに聖フランシスコから取られている。

陳氏が平和を祈った両岸の関係は、中国大陸が受け入れを迫る「一つの中国」の原則を認めない蔡政権の発足以来冷え込んでいる。一方で、近年バチカンと大陸の関係は歩み寄りが伝えられており、中華民国(台湾)との国交を断絶するのではないかとの懸念が高まっている。バチカンは大陸とは1951年に断交している。

こうした情勢下で陳氏は4日、バチカンのピエトロ・パロリン国務長官と会談。外交部によると、パロリン氏は中国大陸との対話は布教などのために必要だと説明したという。同部高官は6日、バチカンと大陸は「政治上のいかなる問題にも触れていない」との認識を示した。

陳氏は8日朝に台湾に戻る予定。

(曽依セン/編集:杉野浩司)